「曖昧な
でも、
確実で決定的な
時間が流れて。
このまま季節が
過ぎていくのでしょうね。
二人で見た未来は
遠くても
見えていたはずなのに
大切な物は
壊れてしまったようです。

最初の嘘も
最後の言葉も
全ては絶望の闇に
姿を変えて
ワタシに返ってきます。

交わした約束は
もう
砕けてしまいました。

二人並んで歩いたのは
ほんの少しの時間だったけど
あの時を想ったりします。
譬え二人で見た夢から醒めて
砕けてしまった記憶の破片が
突き刺さっても
きっとあの頃の想いを
ワタシは
忘れる事はないのだと思います。
どれだけ追憶の日々に
苦しめられても
ワタシはあなたを
心の中に
残していくのだと思います。

季節が変わって
ワタシの中の
連続する時間が
無くなったとしても
最後まで
もがいたのだから
今からはもう
享受しようと
思っています。

別れを待つ時間に
疲れてしまって
ワタシも
語るコトバを失いました。
出来るなら
出来るだけ
静かに
存在を消したい

思っています。」



別れを待っていた時に
別れしかなかった時間に
書いて、
出さなかった手紙。