今回は友達の事。

公園からの帰り道友達から電話。
「助けてぇ。…わからない…」ってしゃくりあげて泣いている様子。
「どうしたの?何かあった?」
「…わからなくなったぁ~嘘つきぃいい」
(う嘘つきぃ?ワタシがぁ?)
「今どこにいるの?」
しゃくりあげる友達を宥めながら居場所を聞くと、公園の近くの丘のてっぺんの郵便局らしかった。
「今すぐ行くから!」
U今来た道を急いでUターン。

でも何で郵便局?嘘つきって?何だ?何なんだ?
頭の中「???」にしながら、とにかく急いだ。

キキィ―!
大げさなブレーキ音と同時に車を飛び降りる。
「どうした?何かあった?」
「嘘つきぃー!」
ヒステリーに声を荒げる友達。
ん?こいつ…酔ってやがるな?
暗闇でも分かるほど顔が赤いし、何よりお酒の匂いがぷんぷんだ。
なぁんだ。って安心しつつ嘘つき呼ばわりに納得が出来ない。
「こんなとこで何してんの?大体にして何でワタシが嘘つきなのさ!えぇ?」
ワタシの反撃にびっくりしたのか泣きだす友達。
(めんどくさい女だなぁ…)
今度は方法変えて優しく聞き出す。
郵便局向かいの小さなスーパーでジュースを買ってきてあげて、
宥めて優しく聞く。

前にお酒が大好きな友達にいい店ない?って聞かれた事があった。
どんな店がいいの?
なるほどそれならありますよって教えた店に
行きたくなって街中で散々飲んだあげくタクシーでここまで来たらしい。

「郵便局の向かいって云ったじゃなぁい。嘘つき」

そういう事情でしたか。
いいえ、ワタシは嘘つきではありません。
その店は確かに郵便局の向かいありますが、ここの郵便局ではなく
向かいの山のてっぺんにある郵便局の向かいですよ。って友人の肩を抱いて向かいの山の目印のテレビ塔を指差す。

「あそこの山に店はあるのね…」
ってしくしく泣く友達。

今から一緒に飲みに行くぅ!ってきかない友達を
半ば車に押し込んで家まで送ってきた。

車から降りる時、友人は
「助けに来てくれて嬉しかった。ちょっと素敵だった」と
ワタシに云って照れた顔して手を振りながらマンションに消えてった。


何だったんだ?この時間は。
あぁめんどくさい奴ぅ。


可笑しな友達。
今年初めて会った事に気付いているのかしら?

何だか ドラマチックな時間過ごしちゃったな。

可笑しくて元気。

笑かしてくれてアリガト。でも二度とごめんです。
ってめんどくさい友達にメールしました。

可笑しくて元気。


ワタシも今から お酒飲むつもり。
「大魔王」という名の焼酎。
どんな味かな。

可笑しくて少しドラマチックな時間をつまみに。