昨夜は雨降りの桜見。


夜見る桜も好き。


雨の日が好き。


だから、昨夜はワタシには最高の時間。


やばいなあって口から思わず出てしまう位の桜。




桜見の帰り道、真っ白に光る 木。


木蓮の木。


車を停めて、下から見上げて見ました。



ワタシは木蓮が好きです。


夜見る 木蓮が一番好きです。




あの公園にも木蓮の木が一本ありました。

池のすぐ隣に。

ものすごく大きい木蓮の木。




カズさんと一緒に見た木蓮。


「キレイすぎるね」


ってワタシが云ったら くっくっ って笑いが止まらないカズさん。



ワタシの髪に木蓮の花びらが二枚 リボンのようにのっていて

あまりの不似合いさに笑いが止まらなかったみたい。



ワタシはホントに感動してたのに。

少し不機嫌になった夜。



数日後、カズさんの家の庭に木蓮の木が一本。

まだ小さな木だったから

申し訳なさそうに花が咲いてました。



木蓮の前には札が立ててあって、覗き込んだら


「命名  すぎる 君」



「ん?」



「キレイすぎるんでしょ?」




はい。確かに キレイすぎました。

・・で 「すぎる君」?

狙っているのか、天然なのか・・・おちょくってるのか・・

こんな事はその後も沢山ありました。



「来年はもっと花が咲くし、その次はもっともっと咲きますよ」

「こんな素晴らしい事ってないよね」



「育てられる?枯らしたりしない?」



「育てるのは大好きだから、きっと咲かせてみせます」



「すごい自信ですね」



「来年はもっともっと咲きますよ。」

って木蓮に向かって拝むカズさん。



(結局、神頼み?)



「来年はきっと沢山咲くけど、一輪しか咲かなくても いいんです」

「俺は すぎる君が好きだから、一輪でも嬉しいと思うんです」

「一輪でも、沢山でも、キレイすぎるって見上げます」



「撫でてしまうかもしれません」ってふざけて笑ってたけど




カズさん。キレイなのはあなたですよ。

キレイすぎるのはあなたですよ。





木蓮を見る度に思い出します。



「すぎる君」は今年もキレイに咲いたかな。



ワタシは勇気がない人だから

今年も見にいけなかった。



いつか又見に行きたいなって思います。



それまで「すぎる君」は待っててくれるでしょうか。





ドコデスカ?