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ずっと気になっていて、上映中には観る事が出来ず、残念に思っていた『犬王』が配信されていたので、思わず視聴しました!

 

まずは、簡単な出だしをご紹介。

 

------------- あらすじ -----------------

現代の街中に、雰囲気で古風な恰好をした不気味な琵琶法師が現れる。

琵琶法師が奏でる音楽とともに、時代を遡り、話が進む。

室町時代初期の頃、都の猿楽一座に異形の子供が生まれる。

その姿から周りからは疎遠となりながらも、成長するにつれて、興味を持った舞いを独学で覚え、踊る。

それと同じ頃、とある村へ、海へ沈んだ神器を回収して欲しいと侍が訪れる。

その依頼を受けた漁師の親子、無事に海底に沈んでいた神器”天叢雲剣”を引きあげる。

その剣を抜いた瞬間、呪いを受けた漁師の親子、父は身体を二つに割かれ命を絶たれ、子は瞳を切り裂かれ盲目となる。

盲目となった子”友魚(ともな)”は、無念を晴らせと化けて出る父の言葉に、京へと旅立つ。

その途中、琵琶の音色と物語が聞こえ、足を止め、そこで盲目の琵琶法師に会い、共に京への旅をする。

京に着くと、正式に弟子入りをし、”友一(ともいち)”の名を貰い、本格的に琵琶法師となる。

そして、異形の存在、”犬王”と出会い、その見た目が見えず、恐れる事のない”友一”は演奏と舞いを共有する事で意気投合する。

二人の子供の運命が合わさり、この世に新しい風が吹き、その風が大きく運命を動かす。

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いやはや、本当、凄いですね。

 

何がって、演出がとても独特で、絵画を見ているようで、アニメーションになっていて、ライブを見ているようで、映画を見ている。

意味が分からないですよね(笑)

 

でも、本当、ここ最近、観ていた映画とは雰囲気が違っていて、引き込まれました。

 

冒頭の琵琶の演奏、それに過去への移り変わり、そして、時代背景の説明。

全てが心地の良い違和感、異質感…?

この世の常識から外れた出来事が起こっているような感覚でした。

 

見て損はないと思います。

 

 

 

 

 

 

 

----------- ネタバレ含む ---------------

 

犬王がなんで、異形の姿なのか…

それが最後の最後で、判明した時は、鳥肌でした。

死者の声が聞こえる意味、異形の姿をしている意味。

表現をする必要、人に伝える為の手段。

小さな事、一つ一つの出来事が、大きな結末となっていて、最後まで見て、感動でした。

結果的に命は果てても、魂の部分、根幹の部分で一緒に居られる事の安心感も素敵でした。

 

是非、もう一度、観たいと思える作品でした。

 

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