それから、真理子とのメッセのやり取りが始まった。
仲良くなるのにそんなに時間は必要ではなく、僕らはすぐに意気投合した。
なんだか取っ付き難いなあ、という印象も既に無く、僕らの距離は日を追うごとに近くなっていった。
彼女はネット上ではいわゆる天然系な感じで、僕のつくウソによく騙されては、面白い反応を見せてくれた。
実際にはかなりしっかり者なのだけど、純粋な所は今も変わってない。
そんなところが、彼女の持ち味であって、魅力的なところだと思う。
携帯電話でのやり取りも交わすようになってくる。
一度しか顔をあわせていないのに携帯のやり取りをするくらいだから、好意を持たれているのかな? と思うようになってきた。
そういえば、一緒にお出かけする約束なんてしてたっけ。
でも、僕はその話題を出さなかった。
出したところで、それが実現するとは思わなかったから。
既婚女性と二人で遊びに行くなんて、想像も出来なかったし、興味も無かった。
だから、彼女のその好意は、友達感覚のものだと僕は思い込んでいた。
普通に考えたらそれしかありえないのだし。
そんな風に過ごしていたある日。
真理子から携帯電話にメールが届く。
「ケンカして家出してきちゃったんだけど、迷子になっちゃった」
……メールが届いたのは、深夜の3時頃。
彼女の家は近所とまではいわないけれど、自転車で行ける程度の距離。
さすがに夜中に女の子を一人歩きさせるわけにもいかないので、僕は彼女を迎えに行くのだが。
ここで、一つ重大な問題が発生する……