それから、真理子とのメッセのやり取りが始まった。


仲良くなるのにそんなに時間は必要ではなく、僕らはすぐに意気投合した。

なんだか取っ付き難いなあ、という印象も既に無く、僕らの距離は日を追うごとに近くなっていった。

彼女はネット上ではいわゆる天然系な感じで、僕のつくウソによく騙されては、面白い反応を見せてくれた。

実際にはかなりしっかり者なのだけど、純粋な所は今も変わってない。

そんなところが、彼女の持ち味であって、魅力的なところだと思う。


携帯電話でのやり取りも交わすようになってくる。

一度しか顔をあわせていないのに携帯のやり取りをするくらいだから、好意を持たれているのかな? と思うようになってきた。

そういえば、一緒にお出かけする約束なんてしてたっけ。

でも、僕はその話題を出さなかった。

出したところで、それが実現するとは思わなかったから。

既婚女性と二人で遊びに行くなんて、想像も出来なかったし、興味も無かった。


だから、彼女のその好意は、友達感覚のものだと僕は思い込んでいた。

普通に考えたらそれしかありえないのだし。


そんな風に過ごしていたある日。

真理子から携帯電話にメールが届く。


「ケンカして家出してきちゃったんだけど、迷子になっちゃった」


……メールが届いたのは、深夜の3時頃。

彼女の家は近所とまではいわないけれど、自転車で行ける程度の距離。


さすがに夜中に女の子を一人歩きさせるわけにもいかないので、僕は彼女を迎えに行くのだが。

ここで、一つ重大な問題が発生する……

真理子と出会ったのは、ある飲み会でのことだった。
代わり映えのしない、いつもの面子が集まる会。
そこまで行きたいと思っていなかった僕は、遅刻して到着した。
既に宴会は始まっていて、飲めや歌えや、とまではいかないにしても、そこそこ盛り上がっていた。


その中に、彼女はいた。


初めて見る顔だな。そう思ったと同時に、愛嬌のある可愛らしい人だな、と思った。
彼女はあまり喋らず、周囲からちょっと浮いたような感じで、料理を控えめに皿に取ってはそれを食していた。


僕はあまり気にせずに、すぐに騒ぎの中に入った。
大いに語り、大いに食した。
何しろお腹が減っていたのだから。
目の前の大皿から料理を掻っ攫っていっては、大口を開けてその中に放り込んだ。
彼女の視線などには、微塵も気づかなかった。


そうしているうちに、主催者が重大発表があると、勿体つけて言い出した。
箸を止める。
「実は真理子さんと卓也さんが結婚することになりました!」
彼女の目の前の、見知った男性が照れくさそうに頭を掻く。
ふうん、結婚するのか。僕は、何の気無しに、ぼけっと、その光景を眺めていた。
男性に対しては特になんという印象ももっていなかったし、彼女に対しては初対面で、一体どういう人なのかも知らない。
だから、その反応は当たり前だったと思う。


「おー、おめでとう!」
心のこもらないおめでとう。二人は、しきりと照れていた。
ように見えた。


そうしているうちに宴会は終わり。
帰り方向が同じ面子で電車に乗り込み、帰宅途中の会話を愉しむ。


その中に、その新婚夫婦はいた。


酒の席では全く話さなかった真理子だったけど。
この時ばかりはなぜか、自然に話をすることが出来た。


特にこれといって喋ったところを見なかったので、ああ、こんなに話しやすい人なんだなと意外に思った記憶がある。
僕が彼女を見て感じた第一印象は「おとなしい人だな」だったのだけど、その印象はすぐに、「明るくて気さくな人」にすりかわっていった。


「遊び相手がいないから、カラオケとか一緒に行こうね。家も近いし」
そんな社交辞令染みた言葉に頷きながら、僕らはそれぞれの家へと帰っていった。


果たされるかどうかもわからない約束。


だって、彼女は人妻だったのだから。




アメブロって初めてなのですけど、テキストエディタの空行を認識してくれないのね……

ちょっとめんどくさいなあ、これは><


お約束ではありますが、人物紹介です。


 亮(akira)……僕です。歳は結構いってます。
 麻貴(maki)……アキラの彼女です。真理子と知り合った時は交際歴3年。
 真理子(mariko)……不倫相手の彼女です。知り合った時、新婚でした。


友人知人なども含めて、全て仮称です。
まあ、この辺はやっぱりね^^;

新しく登場人物が増えたときに、都度追加していきますね。









実は、この恋愛は今も現在進行形で続いています。
ですので、どういった結末を迎えるのか、僕にもまだわかりません。
ただ、それが近づいている事だけは確かなので、この経験を自分の財産とするためにも書き綴っていくことにしました。


不倫話なので、読んでいく中でやきもきしたり、腹の立つこともあるかもしれません。
コメント欄などに本音を曝け出しつつ、どうかお付き合いくださいませ。