昨日のクローズアップ現代「日本の森林が買われていく」を見て。
海外資本が日本の個人所有森林を買い漁ってっている事が最近明らかになってきたと。
日本の森林に対する価値観や木材市場などは低いままだが、
海外から見れば魅惑的なビジネスチャンスにつながると見られていると。
CO2排出枠や地下水、なにより木材として伐採適齢期になっているが、
木材市場低迷の為伐採されていない森林、育成が終わって後は伐採するだけの森林
という事にビジネス的価値があると。
日本には個人所有の土地に対する規制があまりないと。
ドイツやフランスでは森林は半ば公共的資産という意識もあり、
それらに対する破壊的な行為に対しての規制があるという。
日本では、所有者が乱伐するならしたで規制する術がない。
日本人が所有していても乱伐やら乱開発は起こるだろうが、
その前に外資が所有する土地、そこは日本なのだろうか?
今の日本の規制ではそのような事も言えるような気がする。
この規制が緩い事は明治の初めに端を発するようだが、
森林以外についても同じことが言えるのではないだろうか。
規制緩和により、資本が自由に動き、
そしてビジネスチャンスとあらば、貪り食うように利益を得ようとする。
その結果なにが起こるか・・・
中国の伝承上の怪物で「トン(けものへんに貪)」というものがいる。
欲深くすべて喰らって闇、無だけを残すという。
果ては自分自身すらも食べてしまうという。
資本主義≒利益の為ならなんでもありという事だったか・・・
資本主義を否定するわけではないが、
あまりにコントロールのきかない、欲に任せた資本主義は行く先がまったく見えないと思う。