ビットコインは貨幣の進化なのか[HRPニュースファイル933]

http://hrp-newsfile.jp/2014/1317/

文/HS政経塾 スタッフ 赤塚一範

◆「マウント・ゴックス」破綻を受けて

インターネット上の仮想通貨「ビットコイン」が注目を集めています。

2月26日に主要取引所であった「マウント・ゴックス」が取引を停止し、2日後の28日に破綻して以降、特にテレビや新聞等を賑わせています。それを受けて、日本でも、主要国に続き、「ビットコイン」取引に関する指針が示されました。

それによると「ビットコイン」を通貨と認めず「モノ」と定め、銀行での取り扱いや、証券会社での売買仲介は禁止することとなりました。

ただし、「ビットコイン」の取引自体の禁止ではなく、あくまで銀行や東京証券取引所など金融庁の監督を受ける場所での取引禁止です。また、売買には消費税が課され、売却益が出た場合はそれにも課税されます。

◆ビットコインとは

そもそも「ビットコイン」とは、インターネット上での商取引において第三者機関として関わっている金融機関を外すことによって、取引コストを抑えることを目的として発明されました。

「ビットコイン」はクレジットカードのように手数料を払う必要はなく、また国際取引においてもかなりの手間と費用を省くことも可能です。

「米電子部品販売会社の日本法人代表のロジャー・ヴィアさんは、仕入れ先の中国メーカーへの支払いにビットコインを使う。月数百万円分の決済はほぼ一瞬。送金や為替に関する手数料もかからない。従来は取引銀行がドルを人民元に換え、中国側が取引する香港の銀行に送金するため、かなりの手間と手数料がかかっていた。『ビットコインは国境を越えた取引に威力を発揮する』と話す。」(日本経済新聞 2013/7/28 http://www.nikkei.com/article/DGXBZO57739650V20C13A7HR0A00/?df=2)

また2月27日の朝日新聞には、「マウント・ゴックス」の取引停止を受けて、元ライブドア社長の堀江貴文氏と同志社大大学院教授の浜矩子氏の意見が掲載されていました。

堀江貴文氏は『ビットコインの広がりは止められない。国に管理されている通貨が必ずしも信用できるとは限らない。何かの拍子で紙のお金が消えてしまうかもしれない。』と「ビットコイン」の可能性について言及しています。

一方、浜矩子教授は『通貨の信頼性を命がけで守る中央銀行のような番人がいない。そんな貨幣のサービス停止は、「やっぱりね」の感が濃厚だ』と発行主体のない通貨の脆弱性を指摘しています。

◆お金の本質

新自由主義の旗手として有名な経済学者ハイエクは「貨幣」を市場や道徳などと同じく自生的に発生した秩序であるとし、貨幣は本来国家が管理するものではないと指摘しています。

通貨は一般的に国家が定め強制的通用力を持つ法定通貨を示すことが多いのですが、必ずしもお金は国家が定めるものではありません。

貝殻や、お米などの食べ物、たばこなど、それ自身に価値があり誰もが欲しがるものがお金として流通してきました。これを商品貨幣と言います。

この商品貨幣は持ち運びや保存に不向きなこともあり、金や銀などを加工した金属貨幣が広まりました。このように実体のあるお金のことを実物貨幣と言います。

今、日本で流通している日銀券は、ただの紙切れであり、商品や金属の裏付けと関係なく発行される信用貨幣です。実物貨幣と信用貨幣との共通点はみんなが欲しがるということだけです。この信用がお金の本質なのです。

これは法定通貨であっても変わりません。お金の価値は「国家」ではなく、どれだけの人が欲しがるか、つまり「市場」が決めるのです。

日本円も、もし日本の生産力が今より低かったら、もし日本が安全保障上の危機に直面するとしたら日本円を欲しがる人はいなくなり一気に円安・インフレに傾くでしょう。

国家が発行する通貨の信用は、基本的にその国のトータルの実力、経済力、生産力や軍事力などに由来するのです。

◆ビットコインの可能性

一方「ビットコイン」は国家のような発行主体がありません。しかしそれだけで貨幣ではないとするのは正しくありません。「ビットコイン」も国家とは違う独自の信用を保つシステムが確立されればそれはお金として流通するのです。

「ビットコイン」の信用の根本はその仕組みそのもの、つまり、高度なセキュリティにより複製が作られにくいこととコインの上限枚数が決められているという希少性にあります。

「ビットコイン」のセキュリティシステムに対する市場の評価は高く「マウント・ゴックス社」の破綻に関しても同社の管理がずさんであっただけで、「ビットコイン」自体に問題が無いとする意見もあります。

また、3月5日の産経新聞では「ビットコイン」の取引価格は「マウント・ゴックス」が破綻する前の水準に戻ったことを伝えています。

ただし「ビットコイン」がシステム的に安全であったとしても、人々が貨幣として使えるという信用が確立しない限り、単に投機的な商品で終わってしまう可能性が高いでしょう。

もし、貨幣としての信用が確立されれば「ビットコイン」は貨幣の進化した姿の一つと言われる日が来るかもしれません。

いずれにせよ、これまでなかった形態の貨幣というだけで攻撃するのは正しくないでしょう。ハイエクの言うように「進歩・発展は未知なる領域の中に含まれている」のです。
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【本日のニュースクリップ】
1.朝日新聞、自社批判の広告を黒塗り 新聞社の「良心」までも黒塗りしてはならない
2.「NHKクローズアップ現代」にケネディ駐日米大使登場 強固な日米同盟を強調
3.米意識調査で「宗教と科学は融和可能」 未来型宗教こそが両者を統合する



◆朝日新聞、自社批判の広告を黒塗り 新聞社の「良心」までも黒塗りしてはならない
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7489

6日、主要紙全てに、週刊文春3月13日号の広告が掲載されている。その見出しのひとつに、「『慰安婦問題』A級戦犯 朝日新聞を断罪する」と書かれていた――朝日新聞を除いては。

朝日新聞の紙面上の同広告では、「『慰安婦問題』A級戦犯 ●●新聞を断罪する」とされており、自社名の「朝日」が「●●」で塗り潰されていた。自社名のみならず、同社の社旗も黒で塗り潰されている。

このような朝日新聞の姿勢に、疑問を抱く購読者は多かっただろう。朝日新聞は、1991年8月11日の植村隆氏の記事以降、いわゆる「従軍慰安婦」問題を焚き付けてきたのだが、今回のような広告掲載の仕方からは、自社の過去の報道に対する批判に反論できない「苦悶の念」がにじみ出ている。

「従軍慰安婦」問題に関しては、昨年10月16日、産経新聞の朝刊で、「河野談話」のもととなった韓国人女性16人への聞き取り調査のずさんさがスクープされた。「河野談話」とは、「戦時下の売春(従軍慰安婦)に関して、日本の政府や旧軍が、婦人の強制連行に関与していた」と認める河野官房長官(当時)の談話のことだ。当スクープで、談話が発表された1994年当時、聞き取り調査の十分な裏付けがなされず、軍や官憲が強制連行に関与した資料も一切なかったことが明らかになった。

また先月20日の衆議院予算委員会で、河野談話発表時、官房副長官だった石原信雄氏が、「証言の裏付け調査は行われていない」「あの当時の状況としては、裏付けを取ることができる雰囲気ではなかった」などと証言。これらを通して、「従軍慰安婦はでっちあげ」という事実が白日の下にさらされた。

「でっちあげ」の過程での、朝日新聞の責任は大きい。「従軍慰安婦」や「河野談話」が“虚構"であったことが、いよいよ明らかになってきた今、朝日新聞自身がその見直しに協力し、責任を取ろうとすべきではないか。新聞社という公器の「良心」までも、黒く塗り潰してはならない。(英)

【関連記事】
2013年2月22日付本欄 従軍慰安婦「裏付け調査なかった」石原発言 ねじ曲げて報じる左翼メディア
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7396

2013年9月号記事 河野・村山談話は無効である 歴史問題を永遠に葬り去る 大川談話ー私案ー -1-
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6391

Wb記事 独占スクープ!「“河野談話"の証拠はなかった」「“村山談話"は朝日記者が作った」e河野洋平氏、村山富市氏の守護霊が激白
http://the-liberty.com/article.php?item_id=6351

2014年2月13日付本欄 【ファクト公開中】アングレーム漫画祭 日本ブース撤去の瞬間を取材班がとらえた! 「THE FACT」第7回
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7365



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http://the-liberty.com/article.php?item_id=7486



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なぜ今、集団的自衛権の容認が必要なのか[HRPニュースファイル932]

http://hrp-newsfile.jp/2014/1316/

幸福実現党鹿児島県本部副代表 HS政経塾4期生 松澤力

◆今国会で容認の方向を示した安倍総理

今国会の冒頭に行われる施政方針演説で、安倍総理は「集団的自衛権」の容認に言及し、決意を表明しました。

これは、「他の国家が武力攻撃を受けた場合に、直接攻撃を受けていない第三国が協力して共同で防衛を行う国際法上の権利」であります。

日本は米国と同盟関係を結んでいますが、集団的自衛権を容認していないために、仮に沖縄付近で米国が他国の攻撃を受けた時に、現在の「憲法解釈」では日本は「同盟国」であるにも関わらず、その国に対してともに戦うことができないのです。

米国としては、同盟国のために自らの血を流す可能性があるにも関わらず、日本はまったく知らんぷり、という状態なのです。

◆「日英同盟」破棄の原因について

これに近い状況が、第一次世界大戦の際に、日英同盟で起きました。日英同盟は日本が一等国と認められる契機となり、日露戦争の勝利の大きな原因となりました。しかし第一次大戦の欧州戦線で、英国側が厳しい情勢だった時にも日本がはっきりとした英国の支援を行わなかった事が、戦後の日英関係に大きな影を落とすこととなり、最終的には日英同盟の破棄につながりました。

当時の英国の感情については、駐日海軍武官ライマー大佐が以下のように語っています。

「日本の原則は、まず自らの経済的利益を追及することで、 次にドイツに反日感情が起こらないよう英国への援助を最大限少なくすることである。我々は、日本が東洋の未開な国でなく西欧側としての責任があることを示したが、日本人は興味を示さない。英国は過去、いかに日本を助けたか。 同盟国として何をなすべきか明確に説明し、 その義務を遂行すべきだ、と示唆すると日本人は離れる。 日本は金に酔い、太平洋のリーダーという夢に目がくらんでいる。」

本質的には、これが「同盟国」に裏切られた時の感情なのでしょう。

◆混迷をつづけるウクライナ情勢の原因

また現在、混迷を続けているウクライナ情勢も、「集団的自衛権」にかかわる問題が大きく絡んでいます。

もともと、ウクライナという国家は旧ソ連を構成する「共和国」の一つでありました。これが、ソ連の崩壊により、形の上では独立を果たしたものの、特に東部にはロシア人も多く、政治的・経済的にロシアに依存する体制が続いていました。

ところが、経済がうまくいかず、政治的にも不安定な状態が続く中、ロシアから、EU側に属することを望む国民が増えてきたのです。EUも多くの問題があるものの、その「豊かさ」にあやかりたかったのかもしれません。

そうした中、ロシアではソチ五輪開催でプーチン大統領が政治的にリスクのある動きができない中、ウクライナでは政権交代が起き、そして重大なこととして、新政権は欧州側につくことを標ぼうしており、さらにはNATOへの加盟を視野にいれている、というのです。

NATOとは、元は冷戦時代、旧ソ連側に対抗するために創設された「集団的自衛権」の機関であります。

という事は、ロシアのプーチン大統領から見ると、冷戦構造は崩壊したとはいえ、安全保障の観点から自陣営の国がいなくなり、もしかしたら反対陣営に加わるかもしれなということで、国家の一大事であるのです。

これは断固容認できない、ということで軍事的な介入という形になりました。一方的なロシア批判の論調が強いように見受けられますが、このことも理解しなければならないと思います。?

◆安倍総理は、参院選でのマニフェストとして国民にも示している

?昨年の参議院選挙では、我が幸福実現党をはじめ、各党が様々なマニフェストを掲げましたが、その中で「集団的自衛権」については、自民党が一つの柱としていました。

※朝日新聞ウェブサイトより
http://www.asahi.com/senkyo/senkyo2013/special/TKY201307080074.html

ところが、安倍総理の施政方針演説を受けて、出身の自民党の中から反対論が噴出しているのには、大きな違和感を感じました。

特に安全保障に関わる政策は、政党の根幹をなすもので、マニフェストとして公になっている以上、これに反対するという現状を見る限り、自民党という政党も国を守るだけの信頼があるのか、大きな疑問を感じるものです。

◆北朝鮮での危機が高まっている今、集団的自衛権の容認は必要

特に今、集団的自衛権の容認が必要なのは何故でしょうか。それは、北朝鮮の問題が大きく影響しています。

金正恩体制に入り、2年が経過しました。この間、この指導者の元で、数回にわたる核実験、ミサイル発射、側近の粛清など、自由主義社会では考えられない事件が起き続けてきました。

元々、この国の全体主義で閉鎖的、人権蹂躙がまかりとおってきた実態については、釈党首連載の「ザ・リバティ」webサイトの中で明らかになっています。

※映画「北朝鮮強制収容所に生まれて」申東赫氏スペシャル対談 ? 釈量子の志士奮迅
http://the-liberty.com/article.php?item_id=7405

さて、今回の「集団的自衛権」の議論は、米国側が、北朝鮮の「有事」が近づいていると認識しており、日本にも応分の負担をする覚悟を問うているのです。

それゆえに、安倍政権としては、明日にでも起こる可能性がある北朝鮮有事に備えて、速やかに「集団的自衛権」容認の閣議決定を行うべきなのです。

逆に、いったん集団的自衛権の容認がなされると、米側の信頼は、これまで以上に大きくなり、日本の安全保障にとって大きな前進となるのです。

日本の繁栄には、日米同盟の堅持が欠かせません。その関門の一つである集団的自衛権について、国民世論からも後押しが必要です。ぜひ、皆様がたのご理解をお願いいたします。
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