http://inventsolitude.sblo.jp/article/175949664.html
2016/7/5、SSWさんから寄せられた投稿を掲載する。一読して唸った!この投稿記事は、今月のアクセストップになるでしょう。引用開始。
ずくなし 様 いつも情報提供ありがとうございます。毎日ハイスピードで沢山の話題が取り上げられるので、つい1日に何度もアクセスしてしまいます。多種多様な情報を頂けるのは有難いですが、どうぞご無理をなさらない範囲でお仕事なさってください。
原発事故後の政府とマスコミの動き、そしてテレビや新聞では報道されずネットでしか見られない情報を調べていくにつれ、自分が99%の側であることの現実、どうあがいても、1%が仕掛けてくる99%に対する多岐に渡る搾取施策や制度、それを演出・強化するマスコミの宣伝戦術から逃れられないのではないか、という恐怖と無力感に囚われます。
従順な家畜として飼いならされていることに気づかず(気づいていてもそれに対峙せず)刹那的に面白おかしく過ごす人達の方が、空虚かもしれないけれどラクかなぁ、と思うこともしばしば。
近々行われる選挙も不正選挙問題が野放し、マスコミが自公明で3分の2だの、改憲勢力優勢だのと報道する中、「このままではいけない。」と思う方ほど、憤りを感じつつも無力感に襲われるのでは、と拝察します。
ですが、松尾貴史さんが以下で仰っている通り「今回の選挙は『いろいろ上手に危ない方に連れて行く』側か、『色々下手だがそれに対抗する』側かを選ぶ正念場」だと感じています。
◇松尾貴史「マイ・フェア・レディ」6月29日ツィート
不正選挙への抵抗として棄権することも選択肢でしょうが、日本の現状に疑問を持つ人々に投票を呼びかけ、不正工作の手が回らなくなるぐらい沢山、対抗勢力の得票を増やせたら、私達の不満・怒りの強さを示せるのではないでしょうか? 最近、米国在住の友人との会話で私が日本社会に対する諦めや愚痴を言った際、「絶対見てね。」と友人が紹介してくれた動画は、私達が政治との関わりを避けているとどうなるか、どう関われるか、を考える材料になると思います。
◇アイスランド無血の市民革命 通称:鍋とフライパン革命
アイスランドで2009年に始まった市民運動の様子を、当事者たちへのインタビューを通じて伝えている動画ですが、この動画の存在も、アイスランド市民の取り組みも、日本では殆ど報道されません。
2~3か月ほど前にヤフーニュースで「アイスランド、住宅ローンを帳消しに」といった報道を見ましたが、数時間で消えました。世界中の99%がアイスランド市民のように目覚めて発言し協働しだしたら、1%の人達には不都合なのでしょう。
この中で当事者達が、2009年までのアイスランドの政治・社会状況を次のように語っています。「民主主義的な『形』で運営されながら、政府は国民の幸せに関係無い施策ばかりを行い、汚職・政治腐敗が蔓延、体制側がマスコミを掌握し、国民が知りたい情報をマスコミが報道しない、国民が自ら考え判断したくても政府・マスコミの情報操作と秘密主義により判断材料が得られない、選挙システム自体が機能不全、食糧配給に並ぶ庶民が増加」、これ、今の日本と同じじゃない?と思ってしまいました。
アイスランドでは、こうした状況に不満を持つ人々が結集し、3つの目標を掲げて運動を始めます。
1. 経済危機を引き起こした人達には責任をとってもらう
2. 家計(財政)を立て直す
3. 同じことが2度と起きないよう、新しい憲法を作って法律を変えていく
この運動に関わってきた人達が動画の中で言う言葉、「始める時は1人っきりさ。独りよがりに聞こえるけど、そうじゃないんだ。自分の生活を良くしていくために戦っている、という信念があるから、賛同する人達が集まってくるんだよ。」、「政治家は私達が考えないように仕向けてくるのよ。だから政治家に任せっきりは良くないわ。ちゃんと自分で考えて行かないと、とんでもないことになるもの。社会や民主主義や地域の人達に関わっていくことを誰かに任せてしまうのは社会に対する裏切りだわ。任された人達はマフィア化していくのよ。もっと権力を得る為の資金作り、人材選び、組織づくりばかりが重視されるようになるのよ。」等、今の日本の政治・社会状況に疑問・不満・怒りを感じている方であれば、大いに頷けることでしょう。
何かの特権や社会への強い影響力を持っている人ではない、普通の人々が自ら語り、賛同者を集め、協働して庶民が幸せに暮らせる政治・社会体制を構築すべく行動している、そういう国が実際に存在している、ということを知るだけでも、「私一人が怒っていても、何の力にもならない。」「どうせ潰されるだけだ。」と言う「家畜への道に堕ちそうになる」自分を押し留める力になるのではないでしょうか。
この動画を作った監督に日本人がインタビューした動画も併せてご覧いただくと、監督の意図や制作の背景を詳しく知ることができます。
◇映画「鍋とフライパン革命」 ミゲル・マルケス監督 インタビュー
もう一つ、マスコミ報道に洗脳されずに、自分の視点・考え方・意見を明確にする道具として使えそうな、ネット配信のニュースサイトを紹介させてください。
◇ニュース専門ネット局 ビデオニュース・ドットコム
私達は、日々報道されるor 報道されずにネット上にのみ散見される政治的・経済的な動き・施策・法律制定等に対し不審や疑問を抱いても、その根拠やあるべき姿を明確な言葉で表現できなかったり、マスコミ報道や巷の「な~んにも考えて無い人や極論・感情論を言う人達」との関わりを通じ、明確だったはずの自分の考えやスタンスが浸食されそうになる環境にいると感じています。
そのままでは日々の雑事に流されて行く人=権力者・利権を握っている人達に都合の良い「家畜化した人」になる危険大なので、自分のあり方・考えを明確にし、人に伝えたり考えを発展させる為の補助具が必要だと思います。 ビデオニュース・ドットコムは、大手マスコミとは異なる視点・切り口による解説や分析をしてくれるので、そうした補助具として役立ってくれると思います。沢山の動画がありますが、選挙を前にした今でしたら、以下をご覧になってみては如何でしょうか?
・「あれは安倍政権によるクーデターだった」
・「政策の正当性と政権の正統性は別次元の問題だ」
・「国連報告者の会見で露呈したメディア問題の本質」
・「中間層が没落した国家は衰退する運命にある」
・「安倍政権ウーマノミクスの本物度」
・「何故日本にはチェルノブイリ法が作れないのか」
重要なのは、ここで聞いたことを鵜呑みにするのではなく、他の報道・情報と比較し、自分で考える事だと思います。そのプロセスは、自分の考えを明確にし、その考えを他者に伝える際の助けにもなると思っています。
最近私は、「マスコミによる世論・印象操作」を専門に研究する教授が30年以上前に仰った言葉を度々思い出します。教授は「国家公安委員会 and/or 神社本庁が存在感を出してきたら、民主的な社会制度が脅かされる危険大。神社本庁は全国的な組織活動が可能で、別団体を作り集会や圧力行動等を行ったり、議員達を使う等して戦前回帰を図ろうとする可能性がある。動向を注視し続けるべき存在。」と。
当時学生だった私は「ジンジャホンチョウ?何それ?」としか捉えず、それが数十年後に「日本会議」の存在と共にリアルな脅威として浮上してくるとは夢にも思いませんでした。 教授は、選挙前のマスコミ報道に関しても「日本が取り組むべき課題を提示した上で、それに対する各政党の公約比較や、前の選挙時の公約と当選後の各議員の行動の評価を報道するのであれば、有権者が自ら考え選択する材料を提供することになる。が、各党の獲得議席数を確定的に報道、例えば、自民過半数確実、等と報道した場合、投票政党(者)を決めていないor 投票に行くことを決めていない人達に、行っても(投票しても)無駄、と思わせる等、影響は大きい。」と、投票行動とマスコミ報道との関係を調べたデータを基に仰っていました。
当時、権力側が意図するように世論・印象を操作する手法を学ぶには、ナチスドイツの宣伝活動が教科書代わりでした。その内容を思い出す限りにおいて、今の日本は、世論・印象操作の完成形に近い「仕組み」ができつつあるようで、早く止めなければ、との思いを強くしています。
間近に迫る選挙では、「やった者勝ち」の論理で正当な手続きや手順を無視して利権者達が喜ぶ施策を強引に行う政権に降りて貰うことが重要ですが、長期的には、色々な事を「知ってしまった・気づいてしまった」私達は被爆回避の為の行動を続け、とにかく生き延びること、そして、権力者・利権者達が、これまで行ってきたこと、今行っている事、そしてこれから行おうとしている事を記録に残し、語り継ぎ、「無かったこと」にされないようにすることが大切だと思います。
このことは、私達の願い叶わず選挙結果が現政権の勝利となった場合、より一層重要になると思っています。