フィクサー





夢を見た

大半の人は 
酒の味には
そこまで興味を持ってはいなかった


何に興味があるかと言えば
出世


経営者 ビジネスマン
業界人 有名人達は
出世を求め 
あなたの店に来ていたのが見えた


昔 
あなたのお父様は
音楽界の天皇と 呼ばれていたんでしょ?


実篤がのせたものを
あなたがいらないと言うのなら
欲しがってる者にそれが渡るのがエネルギー緩衝


あなたの店には
出世をもたらす酒が集まっていた


それは
あなたに運ばれた気によって集まってきたもの


NYの歴代大統領が来店する酒場でディスプレイされているという
1919ジン


あれの意味するところは
日時を合わせ 
あれを出されると出世するってこと 


出世に飢えてると
出世のエネルギーをもたらすものや
場やタイミングが嗅ぎ分けられる


あなたのBARで提供していたウイスキーの中に
30倍以上に値上がりした物があると言ってたでしょ


そういう酒には
出世運 文化運がのっているものがある


あなたの客は
あなたに会いに来てたわけじゃない

求めていたのは出世の味 


私の詩は
それをおしながきしていたの 」
(寝起き時 頭ボー――っとしてた時 妻が話してたことば)



さて
今日は最近買ったシェリーカスクモルトを 


エドラダワー 2000 イビスコシェリー



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後述するビンテージ違いの
エドラダワー2001 イビスコシェリーは
まだあちこちの酒屋さんに残っているのは見るのですが


如何せん
その前年にリリースされた
2000年イビスコシェリーとは味の出方が異なりました 


まず最初に口に含んで感ずるのは
昔のシェリーモルトにも通ずるような 
濃いとろーんとした甘い風味


とろーんとしたような甘さ
そして 少しづつ消えていって
淡い苦みが キュッとすぼめる様に それを締める感じ


個人的な好みで言えば
甘みを占める苦みが
やや前に出過ぎてるような気がします


充分な甘みを舌の上で味わう前に
繊細な苦みで占められてしまう

舞台上で
さあ華やかな舞いが興じられる直前に
幕を引かれてしまうような 

そんな余韻の出方でした


ただ
昔から
この手の味の出方を好むお客様もいらっしゃいます

俗にドンスカ型とでも言うのでしょうか?

最初に濃い甘味や味がどおおおおんときて
それがスカッと切れていく 

後残りしない味を好むお客様は

やや余韻の出方に苦みがあるものの
エドラダワー2000の
この味の出方もお好きな方がいるのではないかと想われます


ギリギリのラインで
旨みを保っているようなモルトウイスキーです

本当にギリギリのライン


ただそのギリギリのラインの味が 
長くグラスに置いて揮発させても
 
少し甘みが湧いて 苦みをほどけながらも
全体として
最初の味のライン上を 保持してる感じ


安定感を持ちながら ギリギリの有機性を楽しめるモルトウイスキーとでも言うのでしょうか


でもその味のギリギリ感を感じさせないほど
陽気な情景を感じさせるウイスキーでもありますが




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水たまりのような香り

何かのなみだした
残り香のような
セピア色の味がする 」(妻の詩)






このウイスキーは
以前飲んだ出世の香りを漂わせたウイスキーを
写した味がする

意外とね

本体よりも
写してる物の方が
それらしく見える


特徴を誇張して写すから
物まねってそういうものでしょ

それがいいのか悪いのか 
わからない


ただ 
記憶の印象を
より色濃く抜き取ると
鮮明に見える

 」(妻のことば)




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