フィクサー
序列はなくなる
http://blog.livedoor.jp/ushirodate/archives/46957392.html「
可能性は何もないからある
持たざる者ほど可能性はあり
持てる者ほど可能性は狭まる
極貧な者
モテない者ほど可能性はある
現物はもてない人に集まる
私
あなたをはじめてみたとき想った
生まれてから
見てきた人達の中で
もっとももてない人だって
200年ぶりに見たもてない人だった
可能性の塊
すごいもの見つけた
って想ったの
人の本性は
みすぼらしい人の前であらわれる
だから
さわやかな美青年美女は
人の本性を見ることはできない
生理的嫌悪感をもたれるような人だから
本性を見ることができる 」(妻のことば)
さて
途中経過報告から
約2週間
店の進捗状況は
現在 あれからさほど変化はありません
いや
むしろ予定していたペースより
遅くなっています
まず庭の工事なのですが
先日見積もっていただいた業者様に決めようと想っていたところ
この間 打ち合わせした話では
来年の1月
新年あけないと
庭工事の為のまとまったスケジュールがとれないと言われました
正直
想い描いていた予定が少し狂わされました
こちらの勝手なプランでは
11月に庭の工事と浄化槽の工事を終え
12月に家の一部分だけ
BARの改装をして
上手くいけば
来年開けすぐに
BARの開店ができるかなと想っていたからです
しかし
1月に庭工事からしはじめると
その後の
浄化槽工事 内装工事をすると
BARの開店はどんなに早めても
春先になってしまいます
春に開店ができるといいのですが
こんな感じですべてが延び延びになってしまうと
営業が遅れ
生活費はもとより
来年度の会社の決算にも影響してしまいます
実は昨日
世田谷区の税理士の方に
BAR開店のことでご相談に行ったのですが
当社は
来期消えてしまう過去の赤字が1000万以上もあり
来年1000万以上の利益が出なければ
過去の赤字分がすべてふいになってしまうそうです
でも利益を作ろうにも
BARの開店が
どんどん先延ばしされていくような感じです
そして
開店にあたって
やはり最大のネックとなるのは
合併浄化槽のコスト
これまで幾度か合併浄化槽についてお伝えしましたが
あれから
複数の他の業者さまに
見積もりをとってもらってるところなのですが
話の口調だと
やはり25人槽以上の合併浄化槽だと工事金額がかなりの額に上ってしまうようです
飲食店における
合併浄化槽の実情も調べたのですが
調べれば調べるほど
合併浄化槽は
実情に合わない適用がされていることがわかりました
例えばネットで見つけたある例では
30坪ほどの焼肉店で300人槽の
合併浄化槽が必要という試算がでたそうです
たった30坪の焼肉店で
300人槽の設置を要求される
300人槽は
ちいさな家なら
60軒分の浄化槽処理能力です
30坪の飲食店で
住宅60軒分の合併浄化槽の設置を要求されるのです
ちなみに
300人槽の
設置費用は約4000万円だそうで
4000万だと
おそらく地方で焼肉店を開業する
内装設備費用の数倍の額になるでしょう
到底そんなコストをかけて
焼肉店を開けてもペイできそうな状態ではなかったそうで
その相談者は地方での焼肉店開店を諦めたそうです
他にも
北海道の地方のゴーストタウン化した街で
町おこしの為 古い廃屋をカフェと地域の人の為のコミュニティースペースを作ろうとした団体があったのですが
基準に合わせた
合併浄化槽の設置費用があまりにも高く
その費用も集まらず
計画を断念せざるを得なかったそうです
過大とも言える
合併浄化槽の処理能力の要求が
開店コストをものすごく押し上げている
下水道の完備してる都心ならともかく
下水道が普及されていない
田舎の寂れた地域ほど
この合併浄化槽の法律がネックになって
飲食店や商業施設が開けなくなっているようで
これが
地方のゴーストタウン化
僻地の町を寂れさせている一因になっているようです
まるで
下水道が完備されていない地方では
飲食店を開くな と言ってるような法律だと想いました
地方再生とは言いながら
実体に合わない規制を続け
地方をより寂れさせるような政策をしているのでは?
とも感じました
ただそうはいっても
もう物件は買ってしまっているので
そこでBARをするならば
なんとか予算を抑えながらも
条件をクリアーしていくしかありません
そこで改めて考えたのが
以前見積もりを出してくれた
大工さんが提案してくれたBARの「店舗面積を減らしていくという案です
合併浄化槽の大きさは
基本的には実際の使用水量というより
店舗面積の大きさで計算されるので
店舗面積を半分にまで減らしたらどうかと 提案されました
そして店舗面積を減らして
小さめの合併浄化槽を設置して
営業許可をとった後
しかるべき時
再び内装をかけて
店舗を大きくして見たらどうか?と提案されたのです
それは法律の抜け道のような方法だそうなのですが
そのプランに合わせて
最初に大工さんが作ってくれた図面では
肝のカウンター部分が半分に途切れてしまうような図面で
当方としては少し承服できかねるようなプランでした
しかし
数日以上
合併浄化槽の工事値段と
図面を見比べながら 想いました
店に予定していたスペースの大部分は
客席と言うよりも カウンター内側のバックヤード
いわゆる酒のバックバー倉庫にあたる部分が大きい
もしもこのバックバーの倉庫部分を
家の個人的倉庫として作れば
そして
そこに店舗部分との壁をつけてしまえば
カウンター部分を削ること無く
店舗面積の縮小が可能ではないのだろうか?
大体カウンタートイレを合わせ
20平方メートル以下になれば
25人槽よりも容量の少ない15人槽の設置で通すことができる
15人槽は
浄化槽の価格自体は25人槽とさほど変わらないが
大きさが小さい分 工事費用は割安で済ますことができる
一旦20平方メートルで営業許可をとっておいて
もしも倉庫部分も後で店につなげたい場合
少し内装費が割り増しになるかもしれないけれど
その時壁を取っ払ってしまえばいい
何よりも
こんな形で店舗面積を減らしていかないと
浄化槽の予算を減らすことはできない
浄化槽の予算が減らなければ
BARの内装をすることができず
その場合
銀座で居抜きのBARをせざるを得なくなってしまう
とりあえず
急遽
相見積もりを頼んでいた浄化槽業者様に
25人槽から15人槽への見積もり変更を依頼しました
そして先日
ある業者様の概算で
15人槽設置の工事費用が170万強ほどという見積もりを頂きました
前回見積もっていただいた25人槽設置費用の
約3分の1程度の見積もりで
これならなんとか残った予算でBARの内装をすることができるのではないかと
感じました
なので
もしちくさあの家でBARをする場合は
店舗面積を減らしてから
営業許可をとるプランになると想います
そして
その見通しを
妻に伝えたところ
妻からは
こんな提案をされました
「
以前高い見積もりを出してもらった大工さんが
見積もり書を返してほしいと言っていたでしょ?
もうあそこには頼まないとは想うけれど
もしも浄化槽の件であの大工さんの意見が参考になったのならば
見積もり書を返す時に
なにかお礼を持っていったほうがよいとおもうの
見積もりを作るのにはそれ相応の手間がかかってるのだから
そうした方がきっとよくなると想う 」(妻のことば)
妻からは
経済的に苦しい状況であっても
見積もりを作ってもらった大工さんに
謝礼を支払うようにと言われました
確かに
浄化槽設置コストを削減するため
最初に店舗面積を減らす提案をしてくれたのは
あの高い見積もりを出してきた大工さんです
他の業者様に見積もりをとっていただいたら
同じ提案をされていたのかもしれませんが
ただ最初にその提案をしてくれたこと
そしてちくさあでBARをする場合
このプランで計画をすすめざるを得ないことから
少し釈然とはしないのですが
その提案をしてくれた
お支払いするべきかな?とも想いました
なので税理士さんのところにご相談に行った後
妻に言われて
大工さんの奥様用に
経堂で忘れな草のクリームと
資生堂の銀座本店で10個入りのちいさなお菓子を買いました
そしてそれと別に大工さんには
今用意できるぎりぎりの金額で
4万円ほどを謝礼としてお包みすることにしました
そして
知人に預けてもらっていた見積もり書を引き取ってから
見積もり書とお礼の品を持って
夜8時ごろ大工さんの家に向かいました
大工さんは最初怪訝な顔をしていたのですが
見積もり書をお返しした後
少ないですが と謝礼を渡したところ 喜んでいただけました
おそらく
これがこの大工さんとの
最後の引き渡しになると感じました
お礼の品をお届けした後
大工さんの家のすぐそばに自販機があったので
妻がそこでホットティーを買いました
すると
500円玉を入れたのですが
お釣りのほとんどが
10円玉ででてきました
今まで自動販売機で
こんな形で釣銭が出てきたことはなかったので
ちょっと面喰いました
妻は笑いながら
それを写真に撮りました
帰り道
今後の生活費やBAR内装費の行方について
ため息をつきながら
少し沈鬱な気持ちになりました
ちくさあでBAR開店をすすめてるけれど
スケジュールは大幅に遅れてしまいそうだ
コストも上がって
BARの面積も当初予定してたより
狭い状態で営業申請をしなければならなくなった
本当にあの場所でBARが開店できるのだろうか?
それとも最初から
あの地でのBARを諦めて
銀座で営業する方が無難なのだろうか?
予算が
もっと予算があれば
そう想い
車を走らせた夜の道でした
「
持っていなければ
持っていないほど
まばゆく きらびやか
持っていれば
持っているほど
どんよりと暗い
見果てぬ夢
現実を得るまで追いかけてくるの 」(妻の詩)