フィクサー
序列はなくなる
http://blog.livedoor.jp/ushirodate/archives/44280271.html






恋にも友情にもさほど興味はないのです

ただただ面白いものが見たいだけ

だって私はヒロインだから 」(数日前 土地の前で発した妻の詩)



P9290001


P9290008





上の写真は

駅から
新たな我がBARへ向かう動線上にある
周囲の情景です



御覧のように
人家はまばらにしかない環境で

空き地には
藪が生い茂っています




行きかう人は
隠居したような老人の方々が多く



周囲にはいくつか
老人ホームも点在していて
若い人の姿は人家の数より
まばらにしか見られません 


P9290005





ある大工さんに本見積もりをお願いしていたのですが
そこで予想外の出費がかかることを告げられました


昨日その為の打ち合わせに行ったのですが


あの土地には
元々35年以上前に据え付けられている単独浄化槽があったのですが

そのままだと営業許可が下りないかもしれないと言われたのです


大工さんの話では
飲食店はその敷地面積に対して
合併浄化槽の設置規模が法律で決められていて


いくらお客様の数が少なく 
排水がさほどないBARの営業形態でも

営業面積に対して決められた設置規模以下の浄化槽だと 
排水処理能力がないと見なされ
営業許可が土壇場でおりなくなることもあるそうです



私はそれまで
老朽化した単独浄化槽をもし入れ替える事態になったとしても
7人槽ぐらいで大丈夫かな?
と想っていました


しかし
店に予定している敷地面積の場合
計算すると 
家の分も合わせて要求される合併浄化槽の処理能力は25人槽!


25人槽は定価で300万以上もする品物です

もちろん水道屋さん経由で買えば
定価より安く仕入れることは可能なのですが 

それでもネットで20万円程度で買える7人槽とは
結構な値段の差異が生じます

本当に想定外の大出費でした


今まで何度か店をオープンしていたので 
保健所から営業許可をもらう時に
設置を求められる設備機器について
ある程度のことは知っていました


しかしお見積りをお願いした
大工さんはより熟知しておられる方で 
周辺の営業設備についてより調べてくださりながら 見積もりを作ってくれてるようです
本当にきちんとした見積もりを出す場合は 少なくとも2週間ぐらいかかるようで 
 



指摘された排水については盲点でした




何故なら
今まで
経営していた場所はすべて下水道が通っていたのです



排水の処理と言う面では 
いっさい頭を悩ませる必要はありませんでした


そして今回
私が営業を予定している富津市は
市の破たんがテレビのニュースでも噂されているような自治体で



大きな市庁舎や
人がさほど使っていない豪華な体育館はあっても


富津市の下水道の普及率は
全国でもワースト1とされている
徳島県の平均普及率をさらに下回る
13%という比率です 




下水が普及されてる地域は
工場や発電所にそった新興住宅地域に限定されていて 


当然田舎の田舎の
この地域は対象にはなりません


大工さんからは
店舗面積を削って 
処理能力を比較的小さな
15人槽程度の
浄化槽に留めてみるプランもあるよ 」

図面を提案されたのですが


以前銀座の店で使っていたカウンターは
全部接合すると7mぐらいあります 



その木のカウンターは
不思議なめぐりあわせで出会った木のカウンターで
銀座の店から持ち運びました


そして 
その木のすべてを生かしたくて
カウンターの長さに合わせて店のプランをしていたので
カウンターの長さを減らすプランは想いもつきませんでした 
 


なので木のカウンターを優先するため
水道屋さんに25人槽を入れてもらった場合の見積もりをとってもらい

それで費用のいらない部分をコストカットしてもらい
再検討することにしました 


とりあえずざっと図面を渡された状況では

テレビの配線などほぼいらないので 
エアコンの配線もいらないので
その辺から地道にコストカット作業をしていくと想います 



恋 
それが曲げだった

あの土地に行って 
想ったの

タケル伝説は
恋で作ったなんて大嘘

恋で伝説は作れない

ここは食欲の場所

あそびめも恋なんてしてない

気に飢えてただけ 

食欲なの

生命力への食欲
 

生きたくて体調が弱いと 
飢えて飢えて バクバク人の気を食べちゃうの 

ものすごい勢いで気を食べちゃうの 

食べたくて食べるから力が湧くの 



飢えて飢えて
心地よく

人の生命力を食べるから

人の気分 
ムードも操れる


だって

それが気分に対する引力だから


みづなれいは伝説のたちばな姫
 

本人 未熟児で
天職って言ってたでしょ?

そこが肝心

生きたいけど気に飢えてる存在で
気に対する食欲をものすごく持っている 


タケルに 
恋なんてしてないよ

食欲を恋物語にすり替えただけ

大きな曲げなの
嘘なの 嘘 


あそびめと 
ホステスの大きな違いもそこ

ホステスは 気に対する食欲は無い
キャバ嬢は 気への飢えはない


彼女らが飢えてるのは
収入
ステータス 
肩書き
必要とされたいという想い


でもそれは生命力に対する食欲ではなく 
むしろ食欲に呑みこまれる側

 

あらゆる絶望は食欲によって呑みこまれる


世界が終わる理由

それはホステス キャバ嬢を持ち上げたから

気に飢えた人じゃなく 
気に飢えた者たちに呑みこまれる人たちを持ち上げたから

食欲の土地でなく 
海に呑みこまれ消えゆく土地を持ち上げたから 」(妻のことば)




打ち合わせが終わった後
近隣の住人の方が数人
姿をあらわれました


ご挨拶がてら
しばしお話をうかがったのですが


「 こんな田舎で古い家に住まなくとも
もっと新しくてきれいな家を建てればよかったじゃない 」

古家を取り壊して
新築すればよかったじゃない 」と言われたのですが

あいにく新築の予算はありません 



その時
住人に いくらでこの物件を買ったのか
問われたので

前回 皆様にもお伝えした物件購入価格を告げたところ

その価格に驚きを感じられたようです 


おそらく
住人の方々が
昔買われた物件の値段より
はるかに値段が下がっていたようで


まあそれはこの土地だけではなく
富津市全域についても言えるのですが

この土地を買う前に見たさまざまな物件
無縁仏が接する物件 
土地にお稲荷様の祠の跡地があった物件
その他さまざまな物件があったのですが



売りに出された物件のすべてが公示地価に比べて
はるかに破格の安値で売りに出されていたにも関わらず
買い手がまったくついてない状態でした



おそらく私の見込みでは
来年ぐらいには
今買った値段より
さらに土地の価格は下がるのかもしれません


ただアパートに
ねこ20匹以上が
今 寿司詰めになっているような状態なので
これ以上引っ越しを引き延ばすこともできないような状況でもあります


土地の値段が下がったことを聞いた後
周辺の住人さん達同士で
なにか激しく口論のようなおしゃべりをしていたので
その場を後にしました


ちなみにお話によると
以前お住まいになれていた方は
女性の方のようで 


今年老人ホームで亡くなられた方とのことで  

亡くなられて
その直後売りに出された物件とのことです 





大工さんと 
水道屋さんと 
電気屋さん
男の人達がいっぱいいたでしょ? 


あの状況で
あの土地に立ったのははじめてだった


体の中に
彼らの音がいっぱい響いたの 


骨の音
カンカンカンカン
キンキンキンキン


音が響きあってぶつかって
くるくるくるくる 
何かが入れ替わってた

骨に音が響いてる
一体 なんだろう?

意志のようなものが骨に響いて

それに呼応するかのように
カキンカキン キンキン
私の骨が 音を写しかえしてくる


何これ? 


そう言えば幼少期
よく
音の夢を見てた 


意志の意志のさらに根源のような音が
体に響いてきた


母とマザー牧場に行ったその夜も
音の夢をたくさん見た気がする

今と似たような感じ

母にどこかに連れてかれると
こんな夢を見てた



そうか
母が本当に欲していた情報は
この情報だ 


何故だかわからないけど
そう想ったの 


そして私に現実がのってないから
その情報があったことに わたしは気づいたの



恋の嘘で作り上げた現実をのせれば 
その目を曇らせることができる 


でも恋の嘘で作られた現実がのせられなければ
その目に映るのは真実


母はそれを一番恐れてた

真実が見えて
事実は嘘と気づかれたら 
事実は音をたてガラガラと消えてしまうから 

タケル伝説も
世界の神話も
すべて消えるから 


事実は真実を元に作られる 」(妻のことば)






あの家の下には
私の骨が埋まっている 

 」(今日 妻が発した詩)





P9290009