ミーントーン大好き!~音程は自分で作ろう~より転載
http://meantone.blog.so-net.ne.jp/2011-11-27



KBⅡ+C=愛の周波数528Hzの調律 [+ピッチ論]



11月27日(日)の午後14時、前回KBⅡの調律を御願いした調律師の加屋野氏が再び到着。

 今回は表題のように、ピアノの付加価値を更に高めるべく(?)、Cのピッチを528Hz(別名:愛の周波数)にするべくKBⅡ調律を御願いした。

 加屋野さん、今回は斬新な頭髪で御登場。

調律開始1.jpg

 以下は補足情報。

 これが愛の周波数を発する音叉である(インド製、材質はアルミニウム)。以下は「愛音叉」と略称する。


 で、この音叉のピッチとAの音程との関係をチューナー計測してみたところ、以下のような結果が得られた。

まず12等分平均率(←律?、以下「12ET」と略称する)チューナーをA=444Hzに設定してみる。


この状態で愛音叉を鳴らしてCの値を測定すると・・・


御覧のように、若干高めの値が出る。つまり、12ETの場合は、Aのピッチを444Hzよりも若干上げた方がC=528に近づくということである。

 試しにA=445Hzにすると・・


下記のように、ほぼジャストの値が得られた。


 次に、1/4コンマのミーントーン(以下「MT」と略称)の場合を調べてみる。
 まず12ETと同様にA=444Hzに設定する。音律はE♭型の通常MT(チューナー画面の右側参照)である。


 この状態で音叉を鳴らして近づけ、Cの値を計測すると・・・

  すると、予想通り、チューナの針は低い値を示す。

 で、調べてみたところ、前の記事で
>「A=441」くらいでCが愛の周波数になる
旨を書いてしまった記憶があるが(ですよね?(汗))、どうも441ではCの値が合わない結果となってしまった。
すなわち、上記設定でA=441にしてみる。


 この状態から愛音叉を鳴らしてC音を計測すると・・・

 このように高い値を示してしまう。つまり、Aを441よりも高くしないとCの値が合わない、ということである。

 今回調べた結果、MTでは、このようにAを443Hzに設定した場合に・・


 Cの値がこのようにほぼ528Hz(愛の周波数)になることが分かった。



17時30分、調律終了。 今回も3時間余りにわたる大手術(?)作業であった。
加屋野さん今回も有り難うございました&お疲れさまでした~!

 
(追記)結局、子供が寝たのが9時近くなので、今日も「活ピアノ」(笑)の録音upは出来ず終いでした、、、ま、小さい子供3人を持つ家庭なんて、こんなものですよ(汗)。




コメント 


koten

REIKOさん、コメントありがとうございます。

>KBIIの場合は、AをどうすればCが愛の周波数になるのか
>先にCを合わせて
・・そうです、今回は加屋野氏に528音叉を実際に使っていただき、Cから調律してもらいました。

A-Cの短三度に関し、
①12ETだと、純正-16セント⇒A=445でCが愛の周波数(528Hz)近似
②通常MTだと、純正-5.5セント⇒A=443でCが愛の周波数(528Hz)近似
 が今回の実験結果であり、
 KBⅡでは、A-Cの短三度が純正-「11セント」なので、上記値の中間くらいが予想されますね、、、なので、予想値としては、
③KBⅡだと、A=44「4」でCが愛の周波数(528Hz)近似 
 となるはずなのですが、事実や如何に?

(補足:加屋野さんも今回の調律にあたり、「A=442HzくらいでCが528になるはず」と予言?されていたのですが、どうも実験してみると、実際のAの値が理論値とずれるんですよね・・・これも不思議ですよね。)

 ちなみにKBⅡの場合は、キルンベルガー自身が示した調律手順では「A音が最後に合わせられる」ことからして、Cから作って行くのが「王道」だと思いますね。
(補足:だから私の自説では、キルンベルガー音律が主流になった時代や国(典型的にはベートーベン以降)の鍵盤楽器奏者は、「C」の音叉を使っていたはずなのです。何故にヘンデルやモーツァルトの時代の音叉が出て来て、それより後のベートーベンの時代以降の音叉が「全く」出てこないのか?・・本っっ当に不思議ですよねぇ(爆))

>愛の周波数ビジネス
・・・まぁ実際に効果を感じるんだから仕方ないっすよ(汗)
 でもまあ確かに、愛の周波数を宣伝しているサイトでは軒並み「有料販売」へのリンクが貼られているので、私も「胡散臭い」雰囲気は感じてます。案外、背後には12ET布教のラスボス(ユダ※系超国家的財閥)がいて、(アーモンドグリ※のキャッチフレーズである「一粒で2度美味しい」とばかりに、)またもや一儲けしているのかも知れないなぁと疑ってしまいますね。
 愛の周波数宣伝サイトで、最初に「12ETも陰謀である」ことを匂わす記事を引用しておいて、最後に「これからはA=444Hzの『12ET』で行こう!」と締めているのも、何とも胡散臭い・・・というか「情けない」ですね。

 ちなみに528Hz周波数の音源は、今やyoutubeでも唸るほど(笑)upされてますので、お金払いたくない人は、これらの音源を音叉代わりに使えば良いと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=vQK_uZEPRaM

それか、以前にコメント欄で書きましたが、「電子音叉」(Tuning fork)のフリーウェアが出てますので、これも活用すれば宜しいかと。
http://www.ryoxx.org/tuningfork/
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se222491.html

 結論として、良い情報をゲットできるようになるためには、国民一人一人が「意識レベルを上げていく」ことが必要なのかな、と思う今日この頃です。 
by koten (2011-11-28 18:29) 

koten

自己レス
>③KBⅡだと、A=44「4」でCが愛の周波数(528Hz)近似 
 となるはずなのですが、事実や如何に?

・・先ほど確認しました。やはりA=444Hzで正解でした(自分祝!)。
 いやぁ、やはり「活ピアノ」(笑)は良いですね。 
by koten (2011-11-28 21:19) 

REIKO

>愛の周波数を宣伝しているサイト

あからさまな宣伝サイトだけでなく、普通のブログでそれを話題にしている記事も、YouTubeの動画も、全て1人(あるいは数人)が別人の振りをしてやっている・・・かもしれないわけですよ。
つまり特定の商品を売るために、ネットで「自演」して盛り上げることって、簡単にできちゃうんですよね。
あるいは、最初にある程度盛り上げておいて、それにひっかかった人達が広めてくれればシメシメ・・・とか。
要するに、どこかに「仕掛け人」がいるんでしょうね。

>「C」の音叉/「全く」出てこないのか

金属で作ったものは、必要なくなれば溶かしてつぶして、また別の金属製品にできるので、ある時点(例えば20世紀前半)で使われなくなったCの音叉は、リサイクルされちゃったのかもしれません。
同様の理由で昔の楽器も、木製のものは意外と残っているが、金属の物(管楽器など)は少ないそうです。
戦時中、日本でも武器や飛行機を作るため、一般家庭から鍋釜の類まで「供出」が行われましたが、ヨーロッパでも教会のオルガンの金属パイプを使ったという話があるので、C音叉も弾丸に変身して機関銃から乱射されてしまったのかも・・・? 
by REIKO (2011-12-02 00:56) 

koten

REIKOさん、追コメおおきにです。

>ネットで「自演」
>どこかに「仕掛け人」がいる
・・なるほど、911テロと同様に(?)自作自演的にやるってことですか。首謀者は既に「経験豊富」ですものね。

>使われなくなったCの音叉は、リサイクル
・・・ううん、古いAの音叉があるんだから、C音叉だって1本くらい保存しておいて欲しいですよね。
 っていうか、古いAの音叉もネット上では「発見された」と書かれているだけで、実際の現物写真がupされないのは不可思議ですよね。単にA周波数が記載された「音叉の資料(文献)」があるってオチだったりして(
「C周波数が記載された音叉文献」は「隠す」ないし「焼き捨てた」というオチ(笑))。

>戦時中、・・・武器や飛行機を作るため、
 これはあり得ますよね。本当、酷いことしてましたよね軍国主義時代には。金属没収だけでなく、思想弾圧や禁書処分も凄かったようだし。
 今の時代も、「ネット規制」が進展したら、戦時中に近い状況になることも考えられますよね(実は「今は戦争中だ」って噂もありますが(爆))。

by koten (2011-12-02 12:14)