フリーコンサルとして活動していると、
「高単価案件あります」「すぐ参画できます」といった声が、想像以上に多く届く。

しかし、一定期間活動して痛感したのは、継続して仕事ができるかどうかは、案件そのものより仲介業者の姿勢で決まるという事実だ。

案件は“点”、仲介業者は“線”

案件は一時的なものだ。
一方で仲介業者との関係は、うまくいけば複数案件にまたがる“線”になる。

ここを見誤ると、

  • 条件が曖昧なまま参画する

  • 認識齟齬の調整をすべて個人で背負う

  • トラブル時に誰も前に出てこない

といった状況に陥りやすい。これはスキルや経験の問題ではなく、「どの仲介業者を選んだか」の問題であることが多い。

信頼できる仲介業者の共通点

実際に「安心して任せられる」と感じた仲介業者には、明確な共通点があった。

1. クライアント理解が浅くない

  • 課題の背景

  • 意思決定者

  • 期待値とNGライン

これらを自分の言葉で説明できる業者は、信頼に値する。

2. できないことを正直に言う

「とりあえず入ってから考えましょう」「細かいところは後で調整できます」

こうした言葉が多い場合は注意が必要だ。

逆に、

  • 「この条件は難しい」

  • 「今回は見送った方がいいかもしれない」

成約しない判断を平然と出せる業者は、本気で長期関係を考えている。

3. トラブル時に“間に立つ覚悟”がある

体調不良、期待値のズレ、スコープ変更──
フリーコンサルであれば、トラブルは必ず起きる。

その際に、

  • 調整役に徹するのか

  • すべて個人に投げるのか

ここで仲介業者の本質が露わになる。寄り添う業者は、逃げない。

「寄り添う」とは甘やかすことではない

誤解されがちだが、寄り添うとは「常にコンサル側の味方をする」ことではない。

  • クライアントに厳しいことも伝える

  • コンサル側に改善を求める

  • 現実的な着地点を一緒に探す

この冷静なバランス感覚こそが、信頼できる仲介業者の条件だ。

フリーコンサル側も“選ぶ責任”がある

仲介業者は、こちらを選んでいると同時に、こちらも選ぶ立場にある。

単価やスピード感だけで決めると、後になって「こんなはずではなかった」と感じる確率は高い。

短期的な条件より、

  • 話が噛み合うか

  • 違和感を誤魔化さずに済むか

  • 困ったときに相談できるか

こうした人としての信頼感を優先した方が、結果的に継続できる。

まとめ

フリーコンサルが本当に選ぶべきなのは、「案件」ではなく「信頼でき、寄り添ってくれる仲介業者」**だ。

良い仲介業者は、

  • 仕事を短命にしない

  • 信用を守ってくれる

  • キャリアを一緒に考えてくれる

だからこそ、案件が魅力的でも、業者に違和感があれば立ち止まる勇気が必要だ。

それは遠回りに見えて、長く続けるための、最短ルートでもある。