肩書きが通用しない現場で見えたこと
これまでフリーランスとして約15件のプロジェクトに参画してきました。期間は短いのは1か月、あとは3か月が主流で、長くて1年半程度とさまざまです。ご一緒してきたのは、元外資コンサルのマネージャーやシニアマネージャー、パートナーといったトップ層の方々です。
そこで強く感じたのは、「肩書きはほとんど意味を持たない」という現実でした。
視座が高いことは前提です。しかし、それだけでは足りません。
いま市場で求められているのは、示唆を出すことではなく、成果物をきちんと納品することです。文章にまとめ、定量化し、最終報告まで仕上げる。その一連を担えるかどうかが問われています。
生成AIの登場によって、この傾向はさらに明確になりました。設計する人と作業する人が分かれていた時代は終わり、設計者自身が実装し、納品する時代に入っています。
助言者から「納品者」へという構造転換
これまでのコンサルティングモデルでは、役職が上がるにつれて作業から離れていくのが自然でした。しかしフリーランスの市場では、その構造が成立しません。
問われるのは極めてシンプルです。
何を納品できるのか。
どこまで責任を持てるのか。
そして、何はできないのかを明確に言えるのか。
トップの視座を持ちながら、自ら手を動かす。
この構造転換ができなければ、ポストコンサル時代では価値になりにくいと感じています。
私のポートフォリオ① 実業という安定基盤
私の第一の柱は、畜産ビジネスです。調達・生産・加工・小売・レストラン運営まで一気通貫で深く入り込んでます。つまり「物を持つ」ビジネスです。調達から生産、卸・小売のサプライチェーンを全て持っていて、かつ、競合が絶対に真似することが出来ない実業は圧倒的に強い。
助言ではなく、実際にモノが動き、売上と利益が動く世界に身を置くことで、思考は常に現場です。ここが圧倒的な安定収益であり、守りであり、同時に、抽象論に逃げないための鍛錬の場でもあります。
私のポートフォリオ② AIという成長エンジン
第二の柱が、AIコンサルティングです。これは攻めの軸です。
変化が激しく、不確実性も高い領域ですが、だからこそ設計力を磨くには最適です。業務をどう再設計するか、AIをどう組み込むか、どう実装し、どう検証するか。
この「設計 × 実装 × 検証」を自ら回すことが、自身の市場価値を高めます。そしてその知見は実業にも還元できます。攻めと守りがここで結びついています。
私のポートフォリオ③ 生活基盤という生存力
第三の柱は生活基盤です。農業に関わり、自給力を高め、最低限の生活を回せる構造を整えています。幸いにも、代々地主で大きな農地を保有してます。
収入がゼロになっても即座に崩れない状態をつくることで、圧倒的に、精神的な余裕が生まれます。この余裕があるからこそ、案件を選べますし、焦らずに意思決定できます。月収10万円になっても、問題ない状態です。
私のポートフォリオ④ 資産形成というレバレッジ
第四の柱が資産形成です。労働収入を株式や投資信託へ変換し、資本に働いてもらいます。短期と長期を組み合わせながら資金を循環させ、労働だけに依存しない構造をつくっています。資本が資本を生む仕組みを持つことで、時間を味方につけることができます。
4年前から1000万円を一度に投資してから、雪だるま的にキャッシュが増えていき、生活費用はここから捻出できる構造に至ってます。
私のポートフォリオ⑤ 無借金・低固定費という最強の守り
最後に重視しているのが、無借金・低固定費の設計です。ローンは持たず、生活費を極限まで抑えています。家賃はゼロです。
必要年収が低ければ、焦る必要がありません。市場が悪化しても耐えられます。これは単なる節約ではなく、戦略的な守りです。
結論:攻めと守りを同時に持つこと
私のポートフォリオは、多層構造です。
実業という安定基盤。
AIという成長エンジン。
生活基盤という生存力。
金融資産というレバレッジ。
低固定費という防御力。
攻めのポートフォリオで未来を取りにいきながら、最強の守りで崩れない状態をつくること
ポストコンサル時代に問われているのは、経歴ではなく実行力だと確認してます。
ハイレベルな視座を持ちながら、自ら成果物を仕上げる。コンサルファームの枠組みを引きずったままな仕事の進め方は必ず、破綻すると感じてます。従前の価値観に支配されてしまったいるがゆえに、失敗してきた方々を多く見てきました。
構造転換こそが、これからのフリーランスにとっての分水嶺になると感じています。