泣いて笑って電話して… -2ページ目

泣いて笑って電話して…

仮面ライダーや、気になる芸能人の情報などや、自作ラジオもやっておりますので、よければ見てやってください(=´∀`)人(´∀`=)

高校生でありんす。





「えっ?これ私が読むの?」
(はい、お願いします。)
「はぁ?めんどくさ、前みたいに洋介が読めばいいじゃん」
(いや、いつも洋介君だと読者も飽きちゃうじゃないですか。だから、今回は天蘭さんに読んでもらいたいんです。実際、天蘭さん人気すごいですよ…)
「ばっ、バカ言わないで。でもまあ、こっ、今回だけ読んであげるわ。今回だけよ。と、言うか貴方誰?」
(私ですか?いや、私はこの小説を司る者と言うか作者と言うか…そんなことより、早く前回までのあらすじを!!)
「意味わかんない。まあ、いいか。では、前回までのあらすじをこの私、早見天蘭が解説するわ。前回、大空剣を探して南星町を歩き回った私たち。当然大空剣はどこにも見当たらなくて、諦めて良縁寺ってお寺に梅干しを貰いにいったところ、またもあのバカのデザスタンが現れて料理対決になったの。まあ、見事私の負け。料理出来たはずなんだけどなぁ…。んで、帰りがけに良縁寺の裏で突き刺さった大空剣を見つけたのよね。この私が。これで新武器登場!!、と言いたいところなんだけど… では今週も地球守護神ウエザリオン、始まります!! …二度とやらない…」



突き刺さった大空剣を見て天蘭と洋介は立ち尽くしている。
「こっ、これが、大空剣なのか…」
洋介は驚きと興奮を抑え話すが、それは難しい。
「そう見たいね…」
天蘭は一抹の不安を感じているそぶりだった。
「よっ、よしっ。剣を引き抜くぞ。」
洋介は刺さって逆さまになった剣に手を伸ばす。
「ダメッ!!」
とっさに天蘭が洋介の腕を掴む。
「どうした、天蘭。剣のことを言ったのはお前だぞ。」
天蘭は黙ったまま洋介の手を引っ張ってその場から立ち去った。
「おいおい、なにするんだよ!!」



「フォッグ!!、出てこい!!」
テンペストは長らく閉じられていた扉を叩く。
扉を中からは不気味な機会音と笑い声が聞こえてきた。
「ムヒョ、ムヒョ。ウエザリオンを倒せってのかい?」
扉の中の声はより不気味だ。
「そうだ、いつまでも部屋にこもるな。そろそろ出てきて戦え。」
そう言い終わると同時に扉が開き、メガネをかけた不気味な怪人が出てきた。
「本気で倒して欲しいのか?」
「もちのろんだ。」
「では、主は一人で活動させてもらう。貴方たちの作戦は効率が悪すぎる。 ガイナイト!!」
そう叫びその怪人、つまりフォッグは鎧を着たガイノイドを呼び寄せた。
「ガイナイト、今から君はチキュウへ行け。私がアレを創っている間ウエザリオンの相手をしてやるのだ。」 フォッグがガイナイトに言う。
「御意。」
果たしてアレとは何なのか。そしてこの新幹部フォッグ一見馬鹿げた格好をしているが果たして…


第十一話「新幹部様 御誕生!!」

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「何で剣の試練を受けさせようとしないんだ!! 何か喋ったらどうなんだっ!!」
天蘭が洋介の手を引っ張り黙ったまま『tomorrow』に戻って来たことに洋介は腹を立てている。しかし、今はそれより黙ったまま何も喋ろうとしないことに腹を立てている。
「おいっ!! なんで何にも言わねえんだよ!!」
「…。」
「ったく。もうイイ、一人で行く」
そう言って洋介は店を飛び出した。
天蘭は慌ててそれを追いかける。しかし、走って出て行った洋介は意外に速く店を出た時にはもういなかった。
「…、あのバカ」

良縁寺に向かって走っている途中洋介の頭の中は洋介が走るよりも、速く回転していた。天蘭があれ程本気で止めたのを見たのは始めてだった。何かあの剣には秘密があるのか?
「ウエザリオン!!」
不意に洋介を呼ぶ声がした。声のした方を見ると、中世の騎士のような鎧を着た男が立っていた。
「何だお前はっ!!」
「我が名はガイナイト。ウエザリオン、貴様を抹殺する為に参上した。」
「なにぃ、丁度いい、俺もイライラしてたんだ!! いくぜっ!!バリークッ!!」
【バリーク それは高山洋介がウェザーチェンジャーを使いガイアファイバースーツを光来する現象である】

「地球守護神ウエザリオン、光来‼」
洋介はお決まりのポーズで名乗りをキメる。
「ふっ、ではこちらも行かせてもらう。地獄のリング!!」
そう言ってガイナイトは片足を踏み鳴らした。すると、洋介とガイナイトを囲む様にプロレスでよく見るリングロープが地面から出現した。
「ふっ、これでお前と俺だけのデスマッチというわけだ。ハハハハハッ!!」
ガイナイトは高笑い。洋介は突如出現したリングロープを見回す。
「リングロープができたところで、何も変わるかっ!!」
洋介はガイナイトに殴りかかる。
その攻撃をスルリとガイナイトはかわす。
「ふっ、チェリーボーイが…」
「いっ、今それ関係ねぇだろ!!」
「ふっ、図星か…。 行くぞ!! 空烈魚雷っ!!」
ガイナイトは反対側のリングロープに向かい走って行き、ロープの反動を利用し自分の体を魚雷の様に姿を変え、洋介に向かって一直線に飛んできた。
「うおっ!! 危ねぇ。」
スルリとかわす洋介。
しかし、ガイナイトはかわされ突っ込んだロープの反動を利用し向きを変え、洋介に突っ込んだ。

BYUUUUNN!!

「ごはっ!!」
空烈魚雷が直撃し吹っ飛ぶ洋介。ところが、空烈魚雷の勢いはとどまることを知らず、フラフラと立ち上がった洋介に再び直撃。
「のあっ!!」
まさに今、洋介は逃げ場が全くない状況でピンボール状態である。
洋介は空烈魚雷の四度目のアタックによってついに、リング外に放り出されてしまった。
このような攻撃にをいく度となく受けた洋介の身体はボロボロだった。場外に放り出されてしまった洋介は倒れたままピクリともうごかない。
「ふっ、もう終わりか?チェリーボーイ。」
洋介はピクリとも動かない。



洋介を追って天蘭は走っていた。なぜ洋介が試練を受けようとしたのを止めたのか自分でも分からない。何かよく分からない感情が天蘭の体の中で渦を巻いていた。
「!!」
天蘭は道の真ん中に倒れている洋介を発見する。変身は既に解けている。至る所にアザができていて目の上などは、腫れ上がっていた。
「洋介っ!!」
天蘭は慌てて洋介を抱き起こす。
「洋介!! 洋介!! しっかりしてっ!!」
洋介はうっすら目を開ける。
「うっ…天蘭かっ…、早く…大空剣を…」
「何言ってんの!! 今は手当しないとっ!!」
「俺は…大丈夫だから。試練を受けなきゃ…」
「あんたねぇ!! 今の状況を考えなさいよ!! 」
「どうして…試練を受けさせたくないんだ?…」
「どうしてって…、もし試練を成功させないと…あんた死んじゃうのよっ!!」
「…、俺が…死んだら…嫌か?」
「…、当たり前でしょっ!!」
「なぜ?…」
「…、あんたのことが好きだからよっ!! 言わせんなっ!!」
「じゃあ、絶対死なない。」
「… しね…。」


奇妙な茶番が終わった後、「「おいっ!!」」天蘭は洋介を肩車して良縁寺に向かった。向かう途中、2人は一言も喋らなかった。

剣を前にした2人。最初に口を開いたのは天蘭だった。
「本当にやるの?」
洋介はコクリと頷く。
「じゃあ、剣を引き抜いて。」
洋介は大空剣に手を伸ばし、がっしりと剣の柄を握りしめ引き抜いた。
その瞬間、強烈な光が2人を包み込んだ。


「ここは?」
目を開けた時、2人は良縁寺の裏とは全く違うところにいた。
そこは、薄暗く真っ直ぐつづく道のような場所だった。上を見上げると、曇って不気味な空があり、左右にはかなりの高さの木の垣根があった。
「来たのね…無限回廊に…」
「むっ、無限回廊⁉」


つづく



次回予告

ついにきたッ!! 恐怖の無限回廊!! そこで待ち受けるものとは⁉ そして、新幹部の目的とは!!
次回 地球守護神ウエザリオン第十二話「テラ・サ・ヨ・ナ・ラ」

特に理由はないんですが不躾ながら、ブログ名を変えさせていただきました。

「騎士べの高校生日記でありんす(=´∀`)人(´∀`=)」

から☟

「泣いて笑って電話して…」

に。

この言葉、僕が作った言葉なんですが、何か意味も意味も無いのにそれっぽいし、リズムもいい感じです。


泣いて笑って電話して… 寝る…

これが僕の生き方ですwww

それでは…

第十話「梅えっ!!」

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「フラッド君。君の甘い考えのせいで、何か新しいやつが出て来てしまったじゃないか!!」
テンペストは今週も始まってそうそう怒鳴っている。アバラッシュはテンペストの後ろで腕組みをして立っている。フラッドはと言うとテンペストの前でしたを向いている。返す言葉がないのだ。
「もういいよっ!! もう今週は侵略とか、破壊とかどうでもいいよっ!!美味しいもんが食べたい!!」
テンペストは何も言わないフラッドに言う。
「美味しいものですか…。」
後ろにいたアバラッシュがポツリと呟く。
「おいっ、ガイグルメ!!」
アバラッシュがそういうと、奥から一人のガイノイドが出てきた。
「こいつにチキュウの美味い物を探させましょう。」
アバラッシュが言う。
「お任せあれ」
と、ガイグルメ
「よしっ!! 今回は私もチキュウへ行ってみるか!!」
かくして、テンペストは地球へ向った。美味しい物を食べるために…



「なあ天蘭。大空剣のありかって本当に分からないのか?」
洋介が天蘭に聞く。『tomorrow』の店内は今さっき開店したばかりで一階には天蘭と洋介しかいない。
「そうね。私の持っている情報はゼロね。」
「なんだよそれ。そもそも、その大空剣ってのはどう言うものなんだ?」
「まあ、簡単に言うと戦士が使う剣ね。ノヴァクリスタル製だから戦士の元に集まってくる筈だから、この街にあるのは確実なんだけどね。」
「えっ?この街にあるのか⁉」
「そうね。それは確実ね。」
「じゃあ、歩いてフィールドワークしますか。」
「まあ、原始的だけどそれ以外に方法がないものね。」
「よしっ!! 今日は一日大空剣探しだ!! ということで、マスター今日はお休みします。」
と洋介はカウンターにいるマスターこと昭二に言う。
「いいけど…折角だから良縁寺に言って梅干し貰ってきてくれない?」
と昭二は言う。良縁寺とは駅を挟んだ山側にあるお寺の名前でそこで漬けた梅を貰うのが昭二の毎年の恒例行事だった。そこで漬けた梅はウン十年も漬けた物が多く知る人ぞ知る梅干しスポットなのである。
2人はそれを承諾し喫茶店を後にした。



「この町に住んでもう20年になるけど、ちゃんとこうやって隅々まで見て回るのは始めてだな。」
細い路地を抜けた所で洋介は天蘭に言う。
「 で、まずどこへ行くの?」
「まずは、小雨公園だな。前に行っただろう?」
「ああ、私がフラッドとあったところね。」
※第四話参照

小雨公園は街のほぼ真ん中にあり、子供が遊ぶ遊具だけでなく読書や昼寝が出来る木陰のベンチもあり大人から子供までよく利用するスポットである。
公園についた2人だったが、どこを探しても当然剣のようなものは見当たらなかった。
「ないなぁ。洋介、こっち無し!!」
「こっちも無しだな。」
「次はどこ行く?」
「よしっ!! 南星高校だ!!」

南星高校はご存知、亜希子や夏希が通う高校である。進学校と言うわけではないが、部活動が盛んで毎年地方新聞やらローカル放送ではよく名前を耳にする。

ここも探したが何もなかった。

次に洋介達が訪れたのは、雪下駅だった。
当然ここもハズレ。
「ねぇ、作者なんかサボってない。」
「確かに雑だな。早く良縁寺へ行かせたい気だな。たぶん。」
洋介と天蘭は馬鹿な会話をし、諦めて良縁寺へ向かった。


地球へ来たテンペストはガイグルメに聞く。
「このナンセイにそんなに美味いウーメがあるのか?」
「もちろんです。テンペスト様は宇宙でも有名なウーメマニアだと聞きました。」
「その通りだ、コスモウーメ協会の会長も務めたこともあるほどだ。」
「さすがです。 で、このナンセイには幻のウーメと呼ばれるウーメが、リョウエンジと呼ばれる所にあるのです。」
「ふむ、確かにチキュウのウーメとは気になるな。では早速行くか。」
と言う訳で2人は良縁寺へ向かったワケですが… ウーメってなんだっ⁉ という人のために作者が説明をしよう。
ウーメとは ほぼ地球で作られる梅によく似たモノで、製法も味もほぼ同じ。しかし現在は宇宙規模のウーメの木の乱獲により数が激減。高値で取引される。



良縁寺は雪下駅を通り越したところにある、山の中腹にあるお寺で本堂へ向かうには山の下から真っ直ぐ続く階段をひたすら登ると言うのが一番早い方法だ。
そしてその階段の前にたどり着いた洋介と天蘭だったが、その階段を見るや否や天蘭は戦意喪失。
「げぇぇぇ~。こんなところ登んのぉ?洋介?」
「それが一番早い方法だからな。」
登り始めようとした洋介がふと階段の横にある看板に気がつく。
【工事中のため現在お使い出来ません。御用の方は登山口より登ってお越しください。】
「はぁ? めんどくせえな… 天蘭登山口から登るぞ。」
「最悪だぁ~」


登山口から登山道に入った洋介と天蘭だったが、うっそうと木々が茂ってしてどことなく不気味だ。
天蘭は洋介に何度も、道わかってんでしょうね?と聞きまくっていた。

30分ほど歩いたであろうか、前方に人らしきもの2人が登っているのが見えたので天蘭と洋介は安心し話しかけた。
「あのぉー、良縁寺へ行かれるんですか?」

話しかけられた2人は洋介と天蘭の方を振り返る。
「のぁっ!! デザスタン!!」
洋介は思わず叫ぶ。そこに居たのはテンペストとガイグルメだった。
「ぬっ!! ウエザリオン!! 我々は今回は別に悪さをするつもりではないぞ!!」
テンペストが言う。
「と言うか誰だお前!! 新手のガイノイドか!!」
「俺がガイノイドだと?ハッハッハッ!! 笑わせるな。俺はデザスタンの最高幹部(一応)テンペストだっ!!」
「さっ、最高幹部⁉ テンペスト⁉ そのテンペストがなんの用だ!!」
「我々はただ、チキュウのウーメを食べに来ただけだ。」
「ウーメ?梅のことか? あいにくだな、俺たちもその梅を貰いに来たんだ!!」
「なにぃっ⁉ よし、先に良縁寺についたものがウーメを食べることが出来る。このルールでどうだ。」
「いきなりだな…よしっ!! 受けてたとう!!」
「よろしい、レディゴーでスタートだ。」
テンペストが言う。
「よしっ!! レディ…ゴォォーッ!!」
テンペストと洋介は登山道を走り出した。
「まってよぉ…」
「待ってください、テンペスト様!!」
残された2人はおろおろ登山道を追いかけて行った。


「はぁ、はぁ、はぁ。」
天蘭とガイグルメはテンペストと洋介を追いかけてようやく、良縁寺に到着した。良縁寺には洋介とテンペストがすでに到着しており、2人とも息を切らして地面にへたり込んでいた。
「はぁ、はぁ、。どっ、どっちが勝ったの?」
天蘭も息を切らして言う。
「ひっ、引き分け…」
「えぇぇ⁉」
天蘭が叫ぶと、良縁寺の中から和尚が出て来た。
「なにごとじゃ。」
「あっ、和尚さん。」
洋介は思わず言う。
「おお、洋介君じゃないか。今日はどうして?」
「いやぁ~ かくかくしかじかで…」
洋介はことの次第を説明した。
「ふむ。そうか。洋介君にもあげたいが、そのテンペスト殿と言う方もわざわざきてくれたのなら、是非召し上がっていただきたいが。生憎数には限りがあってなぁ~。 どうしたもんか… そうだ、梅を使った料理対決で美味しかった方に梅を差し上げよう。」
「「はぁ⁉」」
テンペストたち、そして洋介たちも叫んだ。


本堂の奥の台所に通されたテンペストと洋介達は早速料理を始めた。
「テンペスト様、何を作るのですか?」
「ふふっ、こういうのはあえてウーメをメインにせず、隠し味にウーメを使うのだよ」
テンペストが作った梅料理
【たまねぎと鶏肉の梅ドレッシングあえ】

材料
(4人分)
・たまねぎ 2コ(400g)
・鶏もも肉(皮付き) 1枚
・青じそ 5枚
・梅干し(小) 2コ
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【A】
・酢 大さじ2
・サラダ油 大さじ3
・わさび(チューブ入り) 小さじ1
・しょうゆ 小さじ1
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・削り節 1パック(5g)
・塩 少々
・こしょう 少々


つくり方
1. たまねぎは薄く切り、塩少々を入れた熱湯で3~4分間ゆでる。ざるにとって水けをきり、そのまま冷ます。

2. 鶏もも肉は筋を切って塩・こしょう各少々をふり、グリルなどで皮側を5~6分間焼く。裏も焼いて火を通し、取り出して1.5cm角に切る。

3. 青じそは1cm角の色紙形に切り、梅干しは種を取って粗く刻む。

4. ボウルに【A】を合わせてドレッシングをつくり、1~3、削り節を加えてあえる。


「よしっ!! 俺も作るぜ!!」
洋介が腕まくりをして張り切っている。
「いや、ここは私が行くわ。」
と天蘭。
「お前、料理出来んのか?」
「失礼ね、当たり前でしょ!! これでも乙女なのよっ!!」
「乙女って…」

天蘭が作った梅料理
【梅れんこん】
材料

(つくりやすい分量)
・れんこん 100g
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【A】
・梅肉 大さじ1
・みりん 小さじ2
・削り節 1つまみ
・サラダ油 小さじ1/2
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・塩
・砂糖


つくり方
1. れんこんは皮をむき、3mmくらいの薄切りにする。サッと水に通し、アクを抜く。

2. 湯を沸かして塩・砂糖各少々を加え、1のれんこんをゆで、ざるに上げる。

3. ボウルに【A】の材料を合わせ、2のれんこんを加えてあえる。


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冷蔵庫で4~5日間保存可能。



いざ、実食!!

和尚はまず天蘭の料理を口へ運ぶ。

PAKU!!

顔の表情を変えず、食べる。そしてテンペストの作った料理に手を伸ばし口へ運ぶ。

同じく表情を変えず、食べる。


「どっちだ…勝ったのは…」
洋介がボソッと呟いた。
そして和尚がゆっくり口を開いた。
「勝者は…テンペスト殿の【たまねぎと鶏肉の梅ドレッシングあえ】じゃ」
「なにっ!!」
洋介は思わず叫ぶ。
「ふっ、当然だ。」
テンペストは余裕たっぷりだ。
「くそぉ、何がいけなかったんだ。」
と洋介は天蘭の作った【梅れんこん】を口に運ぶ。


SEEENN…


「うぁぁぁっ!! 何じゃこりゃぁぁ!!」
そう、天蘭の作った【梅れんこん】、梅の味がしなかった。

そして和尚が今回の勝敗の理由を語った。
「今回の勝敗の理由じゃが、まずテンペスト殿の料理じゃが、大変良かった。梅が主張し過ぎず、かと言って存在感があった。梅の良さを良く理解している。」
「ありがとうございます。」
テンペストは丁寧に頭を下げた。
「次に天蘭殿の料理じゃが、まずは料理の基本を勉強しなさい。全く下手というわけではない。基礎を固めればきっとよくなるはずじゃ。」
「ありがとうございます。」
天蘭も頭を下げた。


そんなこんなで、梅の壺はテンペストのものになった。
「ウエザリオン、今回は勝たせてもらったぞ。」
「くそおっ!! 次は負けないからな!!」

テンペスト達が帰って行ったあと、天蘭と洋介は良縁寺に特に何をする訳でもなく残っていた。
「天蘭、お前料理出来ないなら、出来ないって言えよ。」
「だって、私だって役に立ちたかったし…それに私の料理を…」
天蘭はボソッと言った。
「えっ?なんて? まあ、あんま、無理すんなよ。」
天蘭は黙っていた。
「じゃ、俺たちも帰りますか。」
そう言って2人は良縁寺から出ようとした。
「ちょっと待って、私トイレ行ってくる。」
と言って天蘭は本堂の裏にあるトイレに走って行った。

その直後…
「あぁぁぁっ!! 大空剣だぁっ!!」
天蘭の叫び声が聞こえた。


つづく


次回予告

遂に見つけた大空剣、洋介に与えられる試練とは一体何か⁉ 怒涛の最終章突入です!!