こんなコッテコテのラブコメが
この時代にも生み出され、そして愛される。
映画内のセリフにもありましたが、
「恋愛では誰でもガキになる」
まさにそういうことなんでしょーねー。
どれだけ最高の出会いでも、
ほんの少しのきっかけで最悪の出会いになる。
誰にでもあると思いますが、
それこそ小学生とか中学生とかの
クソガキの頃は、恋というのも憚られるほどの
ウブな想いに悩まされてきました。
好きな人のことばっか考えてしまって、勉強も
食事も何をしててもふわふわした気分で、
フラれてしまった時にはマジで
この世の終わりみたいに感じてました。
で、好きか嫌いかもわからない子のことを、
無理して好きになろうとしたり──
大人になるとわかりますが、好きか嫌いか
わからないってことは好きじゃないですからね。
強がりも見栄っ張りも嫉妬すらも、
そんな経験が俺たちを強くしてきたんですね。
そして今、彼女いない歴5年の俺はこの映画を観て
めちゃくちゃ彼女欲しくなってきたのです。
彼女(のフリ)ビー役をシドニースウィーニー、
彼氏(のフリ)ベン役をグレンパウエルが演じます。
すげー甘ったるーい出会いからの、
高揚感と幸福感からの、ささいなことで
一瞬にして全てが終わる言うなれば恋愛の第一章。
それを冒頭でさらっと描きます。
普段とは違う脳の部分をフル活用して、
イイカンジのセリフや振る舞いをしてみても、
結局ただの男と女なんですよね。
だから、"プリテンダー(フリをする)"
というのは、何もこの映画に
限ったことではないです。
恋愛自体がそういうものなわけですから。
違う人生、価値観、趣味を歩んできた2人が
ガッチリピッタリ"ハマる"ことなんて
そうそうないはずです。
"ハメられる"ように頑張る。形を変える。
それが恋愛、っていうか人間関係
そのものなんじゃないでしょうか?
オシャレで素敵なカップル、しかしなぜ洋画の登場人物は
みんなこんなええ家に住んでるんでしょーか?
スウィーニーの乳を吸うぃーにーしたくなります。
舞台は結婚式、親戚一同、そしてビーとベンの
元恋人も登場、というこれまたベタベタな設定。
いいです。それでいいです。ベタベタでいいです。
だってそれがラブコメだからです。
今の恋人に「いい奴そう」とか
「幸せそうでなにより」とか言っても、
心の中は悔しくて悔しくて、自分の方が
絶対幸せにできると思い込むのです。
一度別れたくせに。でもその浅はかさが
恋愛なのでしょーがないのです。
親や家族は余計な口出し、あいつはやめとけとか、
将来とか進路とかあれこれうるさくて、
ただでさえ尽きない悩みを
余計こんがらがせてきます。
結婚式の主役は当然結婚する2人なのに、
まぁーなんでこんなにもいろんな思いが
絡まり合うんでしょーね。
祝福と焦燥が同時に駆け巡るというか。
おめでとう!は本心やけど、
でも自分は、、、っていう謎の惨めさ。
ちなみに結婚式の舞台はオーストラリア。
美しい自然と街並みを堪能できます。
映像だけでも観る価値ありです。
わざとらしく登場するコアラが、
人間との対比としてうまく活きてます。
人間はコアラを撮ってSNSに上げようとしたり、
やたら高尚なことを言って自然とは、
生きるものとは、など語りますが、
コアラはただ"生きてるだけ"なのです。
人間が悩んで笑って語り合ってるときも、
木の上でただ佇んでいる。
まぁコアラもコアラなりに
悩んでるかもしれないですけどね。
その後色んな思いごと乗せた船でのパーティー、
"フリ"をする2人はタイタニックを
やろうと言い出します。
ていうかビーが言い出したんですけど。
さすがにやりすぎやとベンは反対しますが、
ビーは「普通の人はこんな
くだらないことはしない。
けど付き合いたてのカップルなら
恥ずかしげもなくできてしまう」と
持論を展開し、ベンを納得させます。
これには俺も深く頷いてしまいました。
恋愛は脳みそをお花畑に変えるのです。
タイタニックして見事海に落ちたお茶目なカップル
"好きなフリ"をするうちに本当に好きに
なってしまって"好きじゃないフリ"を
するようになっていた2人。
素直になるだけでいいのにそれがなかなか
できないもどかしさ、わかりますよね?
見てるだけなら早よ好きって言え!
早くキスしろ!って思うんですけどね。
しかし、一度突き抜けてしまえば
あっという間なのが恋なのです。
心を分かち合った2人だけにしかわからない、
"あの場所"に向かって走る、走る、走る。
"ロマンチック"すぎて"なりふり構わな"すぎて
泣きそーになりました。てかちょっと泣きました。
感動もそうですが、こんなまっすぐな恋を
してみたいと思ってしまったからです。
そしてラストはひたすらハッピーに
踊って歌って笑って終わります。
あー、なんて素敵で明るくて
爽やかなラブコメでしょーか?
青空が似合いすぎる爽やかカップル




