一昨夜のこと。

夕食の支度後、歩数を満たすために散歩に出た夫の帰宅を待っていると、突然携帯が鳴りました。

こんな時間に誰だ?と画面を見ると次女の名前が出ていてドキっとしました。彼女は、どうしても私ではないと出来ない事を頼む時以外には電話などしてこない人、だから何かあった!?と思ってしまうのです。

「お母さん!今出られる?実はカクカクシカジカで」

うわっと思ったけど、交通事故とか転倒して病院にいるとか、そういうことではなかったのでホッとしました。

とにかく、一刻も早く指示された場所へ向かわなけれならないと、着の身着のままコートを引っ掛けて、夫の携帯にはカクカクシカジカと電話を入れて夜の道に飛び出してタクシーを拾いました。

行き先の番地と建物の名前を伝えると、運転手さんはご存知だった…普段は歩いてばかりいる私にはタクシーなんて久しぶり。

歩いて30分以上かかる場所でしたが、さすがタクシー、渋滞していても12分ぐらいで着きました。何と!夜のススキノのど真ん中。ギラギラネオンのホストクラブとかのビルなんかが並んでいる界隈にあるビルに思わず引きそうになる…何故こんなところに?と思うと同時に何故先程のタクシーの運転手さんが怪訝そうな表情で私を見たか理解できました。

この地味〜なおばさんが一体何故?と思ったのではないかと。

そのビルの4階の餃子屋さん…?ビルの中はシーンとしていてあまりヒトケがないけれど、入っているお店は凄い数。大体は呑み屋さん。エレベーターで4階へ。ドアが開くとすぐ横から娘が出てきて「ほんと、ごめん🙏」

私はお財布から餃子の代金を彼女に渡しました。

「タクシー代と餃子代、後で返すからね」

彼女が忘れたのは現金でした。ほとんどがスマホ決済、カード払いで、現金を使うことがほとんどなくなった昨今、確かに現金を持ち歩かなくなったのは分かるけど、少しは現金も持ち歩くでしょう?私などは昭和の人間なので、なかなかスマホだけでは歩けません。

今の若い方は、スマホ一つで動けるのでしょうか…

ともあれ、一件落着。

彼女は札幌郊外の田舎町に一軒家を持ち、オンラインの仕事で生計を立てています。音楽や野菜作りやその他色々な楽しみもあるようで、一応パートナーもいて充実した生活をしているかのように見えます(実態は分からず。先日のように足の指を骨折したり、車が雪にハマったり、何かがあると耳に入ってきますが、年に数えるほどのことです。)

今回の突然の電話は、かなり切羽詰まった声でした。なのでこちらもただことではないなと思ったわけです。


「カクカクシカジカの詳しい内容」

その日は久しぶりに札幌の街に出て美容院で髪を切ってこよう!と思い立ち、車🚗は使わずJRで田舎から出てきた彼女。ちなみに何処かで美味しいものでも食べるつもりだったのか、何も食べずに家を出たので、目指す美容院で春らしくカットしてもらいながら、急に食べたくなった餃子の話を美容師さんに振ってみたところ、〇〇ビルの4階にある餃子屋さんが美味しいよ、と教えてもらったのだそうです。

そこで、美容室でスマホ決済をした後、教えてもらった餃子屋さんへ行ったわけです。

もうすでに薄暗くなって、ネオンチカチカの時間でした。食べている時、その店が現金のみの支払いしか出来ないことを察した彼女、トイレから私に電話をしたのでした。

後は、前述の通りです。


 それからススキノ駅まで一緒におしゃべりしながら歩き、そこから私はいつものように徒歩で帰途につきました。

仕事に追われてこんな時間帯にしか美容院に来られないのも気の毒だけど、追われるほど仕事があるって有難いことですよね。

身体だけには気をつけて元気に活躍してほしいものだと、久しぶりに母心が動いた夜でした。

 徒歩で我が家に帰る途中、テレビ塔の何色もの電球?の色がとても華やかでした。


 何だか親子ってヌケテルところが似ていたりするよね。ま、完全無欠の人間などいるはずないし、そんな人と一緒にいたら息もつけないかもね。


 今日もスケッチブックを開いてくださりありがとうございます♡

どうぞ良い一日でありますように♡