スーパーでの出来事です。
大声で誰かをしかりつける声が聞こえました。

  声の方を見ると、小柄な中年男性が 身内と思われる女性に向かって怒鳴りつけているのです。
カートの動かし方が悪いとか、店の中では何をするな、とか、どうでもいいような事を大声で女性に向かってまくし立てています。

  若い女性が 明らかに嫌悪感を持った目で その中年男性を睨みつけました。
それでも その男性は 気づかないまま、怒鳴りながら 何も答えないでいる女性を促すように店を出て行きました。
若い女性は後を追うようにして、彼らの姿を店から出たところで睨んでいました。

   言葉の暴力ってこれだと思う…
上から叩きつけるような乱暴な言葉で…しかも 人前で 彼女を滅多打ちにしてしまう…
女性は一言も発せず…

   以前、学生たちの卒展で 演劇を観ていた夫婦の夫が 妻をしかりつけるところを見てしまった時にも言葉にならない怒りが込み上げてきたものだけれど、今日のスーパーでも 同じ感情が込み上げてきました。
ただ、私と同じように感じた若い女性が 私の怒りを代弁するかのように その中年男性を睨んで 店の外まで出て睨んでいた事によって、込み上げてきた怒りも半減したのだけれど…

   叱り方にも、って言うか、そもそも叱らなきゃならない事に対して叱っているようには思えないような事で叱るというのは、余程 その女性を嫌っていて きっと日常のあらゆる彼女の動作が気に食わないのだろうと思うのです…

   迷惑をかけられたのは 今日 その場にいた買い物客…そして 迷惑をかけたのは 大声を出していた中年男性で、一言も発していない女性ではない事。

しかし、こんな男性に日常のほとんどの事にこうして叱言を言われ続けている女性たちの気持ちを考えると 気の毒でなりません。

演劇観賞の際の酷い夫も 今日のスーパーでの酷い男性も あなた方がしている行為は 言葉による暴力ですよ!と言いたい…
その上 周囲の人たちに 迷惑をかけている訳ですから、そういう男性たちこそ 叱られればいいのです。
(誰か叱ってくれる人がいればの話ですが…)

   言葉って大切ですね…
相手を憎いと思いながら言葉を発してはだめですね…諭したりする時こそ、静かに自分に言い聞かせるように、慎重に選んだ言葉で話さなければならないと、つくづく思うのでした。
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羅漢様…