解体されることになった田舎の実家には 父や母が遺したさまざまな物があった訳ですが、ほとんどの処分が終わり、最後に遺された幾つかの遺品の中に、昔 父が お正月になると職場の人を集めて 襖を閉めきった座敷でジャラジャラやっていた麻雀牌がありました。
  その音が聞こえると、 子ども心に 何か隠れて良くないことをしているかも…と閉め切った襖の向こう側が見たくて見たくて仕方なかったのを覚えています。
母に、何故入ってはダメなのか何度も聞いたのですが、大人の遊びだから 子どもが見るものではないとたしなめられ 結局 見たことはありませんでした。
ただ、ジャラジャラが終わると必ずチョコレートを沢山貰えるので ジャラジャラって まんざら悪い遊びでもないのだと単純に思っていました。
(大人になって、あの時のチョコレートはお金の代わりだったのだと知りました。)

   今 現在、暮れからお正月にかけて 我が家ではファミリーマージャンをする事が恒例になっていて年一回の大切な行事のひとつになりつつあります。
マージャンは 最近 地区センターで ボケ防止の予防として行われたり、趣味としても習えるような講座ができたりで、結構人気があります。

   私は いまだに良くわかりませんが、あの図柄が面白くて それを揃えていくだけで 偶然に上がったことはあります。結構 賭け事と考えなければ面白いのだと思います。

   それで…
我が家にも一セットあるのですが、牌の材質が良い物を 持ち帰りました。
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上の赤い箱のほうが 父の麻雀牌です。
下が 我が家のです。

   まだ先の事になりますが、今年の暮れから 来年のお正月休みには 父の麻雀牌が活躍することになるでしょう…
あまり笑わない父がマージャンで勝った時には 嬉しそうな顔をして奥の部屋から出て来た姿をふと思い出しました。