ヴァンセンヌの森はパリの中心部から東へ4kmに位置する広大な森です。
春まだ浅い肌寒い日曜日、私たちは その中にある動物園を目指し家を出ました。

   今 その動物園は大規模な改装工事を経て 再オープンしているようですが、当時は ただ広い敷地のそれぞれの動物の区画に 動物たちは のんびりと草を食んでいたり 寝そべっていたり 取り立てて何か特別なことをしている訳でもない そんな所でした。
日本の上野動物園と比較すると ひとつひとつの区割りが 広いため 隣の動物の鳴き声と目の前の動物の声が混ざり合ったりはせず 自然の中の動物たちが 自然に生を営んでいるように見えました。
改装工事後の立派になった動物園が どう変わったのかは わかりません。
森の中の広い遊歩道を散策しながら のんびりしている動物たちをのんびり見てまわる…お互いにのんびりと何かを意識する訳でもなく 動物のほうからも私たちを眺めているような…見られている側と見る側の区別のないような印象を受けたのは確かです。日本の動物園は 完全に見られている動物と見学している人々の関係がはっきりしていることに この時 初めて気づきました。人があまりいなかったせいもあるかも知れませんが…
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   小さな子どもが 異国に生活することで受けるストレスは 計り知れないものがあると思っています。
日曜日は そんな子どもの一週間に 良くやっているね!のご褒美として 特別な予定がない限り 子どもの行きたい所へ 家族で出かける大切な休日でした。

   この頃の娘は 何故かシマウマが大好きで 自分から「シマウマさんと写真を撮ってね」と言ったものです…その時の写真です。

   因みに ここには ヴァンセンヌ城をはじめ 競馬場も自転車競技場もあり とても興味深い森なのです。ニューヨークのセントラルパークの3倍という 広さですから…