初めての渡仏時代につけていた3年連用家計簿には シテ(学生アパート)でお付き合いしていた人たちの名前と住所が記されてあり 誰?と思い出せない名前も中にはあります。
その中に Bernadette EL Hefni  という名前をみつけました。
ずっと夕べから考えていました。
今朝 思い出しました…

   ベルナデットさん。幼稚園で娘と仲良くしてくれたレイラという綺麗な女の子のお母さんの名前でした。
彼女の御主人はモロッコの人です。彼女は生粋のフランス人ですが、彼女は良く言っていました。フランスには もう生粋のフランス人はあまりいないのよ…と。イスラム系の人は 本当に多く こうしてフランス人と結婚して子どもが生まれ その子が 例えば東洋の仏教圏の人と結婚すれば また宗教観も変わっていくのでは…と思うのです。
フランス人のほとんどがカトリック教だと聞いていましたが、ベルナデットさんがカトリックだとしたら イスラム系の御主人とは?と今になって考えています。

以前 書いたことがあるのですが、シリアのガダさんと一緒にティタイムを過ごした日のことです。

ベルナデットさんは 私たちが帰国する頃 ディナーに招いて下さいました。
ここでガダさんと重なったのは 甘いコーヒーでした。ガダさんのコーヒーの甘さが金とすると ベルナデットさんのコーヒーの甘さは銀でした。

ディナーには 肉類は全くありません。シンプルなオムレツと 野菜サラダにパン…で デザートはしっかりと摂ります。戒律の厳しいイスラム世界ではアルコールは飲まないのでしょうか…ガダさんの家もそうでしたが、甘いものはしっかりと…が印象的でした。
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   この写真を見ると レイラが今何処で誰と生きているのか無性に知りたくなります。
「レイラ」という響きが とても綺麗で…日本語の名前にしたら「小夜」という感じでしょうか…

  先日 起きたテロ事件後 暗雲のたちこめるフランスという国で 昔 お世話になった人たちが どうか 無事でいてほしいと強く思う火曜日の朝です。