節約の意味もありましたが 本当は うまく伝わらなくて とんでもない髪型にされてしまうのが怖くて 学生アパートの3年間は 自慢ではないけれど一度も床屋さんに行きませんでした。
私が散髪をしていました。子どものも 夫のも…散髪用のハサミ一本に削ぎ刃が付いた櫛だけで 適当にカットしていたものです。スッキリすれば それだけでいいと思っていました。家族は何も文句を言わなかったのですが…それも私に対する思いやりだったのかな…?と 今は思えてきます。

   一ヶ月半に一回くらいの割合で 私は床屋さんになりました。お風呂場に椅子を置いて ビニールをケープのように肩にかけ 首の前側を洗濯バサミで挟んで止めて ジョキ…ジョキ…と切っていきます。大体の形ができたら でこぼこに見えないよう削ぎ刃付き櫛で梳いていきます。子どもは前髪を揃え 後ろは 少し内側にカールするように下だけ梳きます。自分の髪は 前髪が邪魔になったら 揃える程度で あまり切りませんでした…というより上手く切る自信がなかったのだと思います。

   日本では 子どもの髪に関しては小学生時代は私が切っていましたが、さすがに中学生になったら美容院へ行くようになりました。

   今日 久しぶりに美容院へ行って 髪を切ってもらいながら 床屋さんにまでなって頑張っていたあの学生アパート時代を楽しく思い出しました。
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   二度目の渡仏の際には 家族それぞれが 一度だけ近所の床屋さんに行きましたが…やはり思っていた通り 変な髪型にされてしまいました。感覚や意識が どうも噛み合わない部分があるような気がします…それは フランス人が日本人をどう見ているか、どう思っているのか…?まで深く考えてみないとわからないことかも知れません。