この夏 再会することになったMさんは ご主人がフランス人で 彼女は日本人なのですが、長年フランスで生活しているうちに なんだか顔までフランス人のように見えてきてしまうようになりました。
   彼女とは一時帰国の際 飛行機の中で出会い パリ在住時には 招待されたり招待したり…また、彼女が日本に里帰りした際には札幌で再会して お付き合いを続けていました。
   そんなMさんに フランス人と結婚して苦労された事などを聞いたことがありました。言葉や文化の違いに 戸惑うことは 多々ありましたが、フランス語で思考するまでに至るために かなりの年月を費やしたと聞きました。子どもを授かってからは子どもには日本語で話し、ご主人とはフランス語で話し、常に頭の中は日本語とフランス語が同居している状態が続いていて 苦労されたようです…それが年月を経て気がつくと 無意識に見る夢がフランス語になっていたそうです。
   夢とは?いろいろに解釈されていますが 最もそうかな?と思う解釈は一連の観念や心象が睡眠中に現れる…としたら 
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夢の中でフランス語を話し行動していた彼女の思考はフランス人になっていたのでは…と思うのです。
   今回、出版された本は とても面白く その中で彼女が日本語を忘れそうなのが怖くて…俳句を始めたと書かれてあったのが印象に残りました。

   二つの国に生きるということは私のような凡人が想像もできないくらいに苦労の多いことなのだろうな…と思うのです…