週末に旅したロンドンで何かショーを観たいと言っていた娘二人の夢を叶えたくてパリで何かショーを観ようとなった時…なんとなく家族で一致したのがムーランルージュ！
例えばディナーやシャンパンなどの飲み物付きなどなら新婚旅行の際に！とか何かの記念日にとかならともかくそこまでの散財は止して最安値で済む二階席の観賞を私たちは選んだわけで…
そういう経験は初体験の私たち…黒スーツのガッチリ型の男性がエスコートする中 胸をときめかせながら席につきました。日本人数人の男性ばかりの出張中の方とか見かけましたが 無視…
ショーのほとんどはトップレス…服を着ている場面が数える程でしたが むしろアクロバティックなアクションが女性のアンドロイドなのではないかと思えるほど変な妄想など描く暇がないほどの迫力❗️ワイヤーで吊られた裸体が縦横無尽に飛ぶ姿など想像できるでしょうか…勿論 お馴染みのフレンチカンカンも観賞できましたが…実は私の観察していたのは 舞台の真ん前に席を取りディナーを摂りながら観賞していた老夫婦の姿でした。80歳くらいの白髪のご主人が半開きにした口と瞬きもせずうっとりとアンドロイドに見入っている横顔をじっと嬉しそうに見つめる慈愛に満ちた老婦人のなんとも言えない表情でした。おそらくディナー込みで二人…あの席であったら10万円くらいだったかも知れません…桃源郷…という言葉がふと浮かびました。一夜の夢であってもいい…美しい裸体で笑顔のビーナスが飛び交っている…
これが桃源郷でなくてなんであろう…老夫婦の姿を見て 代弁していた私たちもその夜は桃源郷な夜を満喫していたのかも知れません。
