教育実習終わりました(^-^)/

阿武中の美術科を担当しました。
担当クラスは1年5組で、美術の授業は全学年全クラス持ちました。

私の担当は赤木先生でした。私たちが二年生のときの美術の先生です。

初日から三週間ずっと美術の授業は私ひとりでさせてもらいました。
なので一週間で合計19時間です。
かなりハードでしたが、初めからどんどん授業をさせてもらえたためかなりのスキルが身につきました。

今回の実習で感動したことは
特別支援学級(ささゆり)の生徒の描く絵がとても魅力的だったということです。もともと知的障害者の描く絵にはかなり興味を持っていたのですが、今回で実感しました。彼らは知能の発達が少し遅れているせいで勉強が追いつかなかったり、対人関係をうまくつくれないなどコミュニケーション能力不足で特別な支援が必要です。しかし、彼らの描く作品は他の人と一風変わっていて迫力があり、才能を感じさせます。これは、普段うまく言葉にして意思疎通できない彼らの強い訴えなのかな、と思いました。
学校側と交渉して今後、特別支援学級の美術のお手伝いをさせていただくことになりました。またこの経験を生かして障害者の働く施設、花の会でもワークショップをしてみたいな、と思います。

つぎに印象に残ったことは、
阿武中の人は既に知っているのですが、阿武中には児童養護施設が3つあります。
希望の杜
健康の里
奈佐原寮です。
ここにいる子どもたちは何らかの理由(虐待、養育費不足、捨て子)この施設に預けられています。現在阿武中には40人も施設から通っている子たちがいます。彼らは親に捨てられたり、暴力をふるわれたりと幼い頃に深いショックを受けています。なので、大人のことを信用していません。彼らは非常に反抗的で、相手や自分を平気で傷めつけます。先生にむかっても平気で死ね、キモイ、近寄んな、などの言葉をつかいます。
私は今回の実習の裏の目標として、施設の子どもたちの精神的なケアを考えていました。実態は非常に深刻で、想像以上に難しい問題だと現場に立って初めて痛感しました。
普通は実習生がここまでするのはあまりよくないのですが、私は何度突き放されても彼らに寄り添いました。
少しずつ彼らにどのように接したら良いのかがわかってきて、彼らも自然に私に心を開いてくれました(ここに至るまでの道のりは長かった...)
頭ごなしに否定するのではなくて、まず認めてやること。そして、彼らについての理解を深め、この人はわかってくれる、と思わせること。
私は休み時間、放課後ともに出来るだけ彼らとの普段の会話を大切にしました。その中で、たくさんの信じられない話を聞かされたし、私は全力で彼らに応えました。親に捨てられたときのこと、家を燃やされて行き場をなくしたこと、酷い暴力をうけたこと、何度もレイプを繰り返されたこと。
信じられますか?
これが今の中学生の悩みです。
わたしは胸が苦しくなりました。わたしは彼らにしてあげられることが、わからなかったし、今も正直わかりません。でも、それから毎日彼らのことを考えています。とにかくこれからも阿武中の美術のお手伝いをすることになったので定期的に中学に顔出します。
そして最終日に研究授業といって、今までの実習の成果を先生方に見てもらう模擬授業がありました。

美術の授業ですが、実技は一切なしで講義形式の授業にさせてもらいました。三週間阿武中で生活してる中で、今の彼らに必要だと思える教材を取り上げました。すべてオリジナルです。

「色とイメージの世界」
という授業です。私は幼い頃から共感覚という感覚器官の病気を持っていてそれに関連させてみんなの持っている感覚やイメージの話をしました。
(指導書は余分にコピーしてあるので詳しい話の内容が気になる人には渡します。)
授業の中では、色に関する性差別の話や、一人ひとりモノの感じ方や見え方が違っていて、その「違い」を認め合える関係を目指すための授業構成にしました。その中に自分の実体験を交えて、生徒たちがよりリアルに考えられるよう工夫を凝らしました。
数学や他の教科には答えがありますが、美術には、答えがありません。
その答えは、誰かのを真似るでもなく自分にしかわからない答えです。
そして、答えが他者と違うことは全く恥ずかしいことではなく、むしろ美術ではそれが長所になるんだ!ってのを、遠回しに伝わるよう考えました。

まあそんな感じで最終日を迎え、お決まりの色紙やプレゼントをもらい、涙のお別れをしてきたというわけです。

今回の実習で身についたこと
●人前で堂々と話す力
●コミュニケーション能力
●体力
●子どもたちへの理解
●教師という仕事の楽しさと苦しさ
●障害者と美術への関心
●社会性
あたしって仕事がめちゃくちゃ早いんだなあ、と思いました。自慢です。

足りないところは冷静さ。
感情的すぎて、たまにコントロールできなくなる。これは教師として致命傷。でも裏を返せば長所です。

クラスや学年の話し合いも参加しました。そっち楽しみにしていたんで。
先生がいないあいだに生徒たちに、話し合いの基本姿勢と、語る勇気と聞く優しさの話をしました。

正直今の阿武中は昔と全くちがって、
荒れています。先生たちもノイローゼ状態でした。でもそんな現場をみて、なんだか私は燃えました。

ハンズのほとんどは阿武中の卒業生で構成されています。川中先生に私たちの活動の話をすると、すごく感動していて、泣きそうになっていました。あたしからすると、いつも一緒にいるからあんまり気づかなかったんだけど、うちらこの集団大切にせなあかんなあ。阿武中で同じ時間過ごした仲間たちと、今こうやって遊んだり腹割って話せたりできてるのってミラクルや。
あたしも泣きそうになった。

ハンズっていう集団のことを、母校にかえって改めて考え直す機会にもなりました。
ありがとう。

まあ実習の報告でした。
まだまだ感じたことあるけど、このへんで。
長々とすみませんでした。

なにかあれば意見くだされ。