新国劇の名優・辰巳柳太郎の立ち回りに感激して46年春、新国劇に入団した大山克巳(1930~2012)入団後は演技面で頭角をあらわし、緒形拳と並んで新国劇若手の双璧といわれた。64年、新国劇の体制改革により、外部の舞台、テレビにも進出。
75年からは新国劇の十八番物(『国定忠治』『月形半平太』など)を継承し、舞台で演じる。
80年にフリーとなってからは、舞台を中心に活躍。テレビでは時代劇のゲスト出演が圧倒的に多い。
芸風は堂々とした一徹な役柄から、師匠辰巳ゆずりの二枚目半的な役柄も得意としている。
殺陣の名手としても知られ、大山塾を主宰して後進の育成にもあたっていた。
基本は二枚目。格調高い台詞回しに定評がある。真面目で実直な役柄に扮することが多く、時にはコミカルな芝居をケレン味なく演じきる。これぞ名優の証し。
里見浩太朗と
大楠道代(旧姓横山、『大江戸捜査網』のくれないお蝶)
荒木しげる(右)
深江章喜(左)と山城新伍(右)
神田隆と
田島義文と
右端は木村元
山本紀彦(としひこ)と