先日行ったゴッホ展
絵画のことはよく知らないし
うんちくもないから
ゴッホの
何がすごいのか
何が評価されているのか
実はさっぱりわからない
だけど
せっかく行ったからには
ゴッホの世界を
私の楽しみ方で
楽しもうと思って
何の前知識もなく
行ってきた
知っていたのは
ゴッホは
線の揺らぎのような筆遣いで
木の絵と
ひまわりの絵を描いた人
ってことくらい
さて
そこで思ったことが
表題の
「人の心と色々」
だったわけ
ゴッホは晩年というか
人生の後半
精神を病んでしまい
入院生活を送っていた
でね
その期間
病院の庭で見た木々や花の絵を
描いているのです
その絵があまりにも
きらきらしていて
・・・
もう少し具体的にいうと
木々や花々が
生き生きと
太陽の光を浴びて
光っている感じで
そこに
す〜っと
気持ちの良い風が
吹き抜ける感じで
生命があるのね
その絵に
精神的な病があるのに
こんなにキレイな景色を
書くことができるのかって
不思議だったのよ
だって、
落ち込むと
キレイなものも
キレイに見えないじゃない?
と、ここまで思って
ふと思い直しました
例えば
とてつもなく落ち込んだり
やっちまったなぁって
打ちひしがれてしまうようなことが
起きた時
ふと空とか見上げると
普通じゃん?
自分がいくら落ち込んでいたって
空は普通
何も変わらない
というよりむしろ
いつもより大きく
澄み切って見えるかもしれない
で、
うわぁ、私の悩みって
ちっぽけかも
これだけ自分が落ち込んだって
空は何も変わらないし
何も影響しないって
思い知らされるわけ
これ、
きっと人工物じゃないからだね
落ち込んだ時
それもひどく落ち込んだ時
人工物を見ても
何もキレイだと思わないのだけど
木とか花とか空とか
自然のもの見ると
いつも以上にキレイに見えて
いつも以上に大きく見えたり
いつも以上に鮮やかに見える
ああ、なるほど
ゴッホもそうだったのかなって
思った
気持ちが鬱々としてしまって
自ら病院に入ってしまうくらいのゴッホが
病院に生えている木々や草花を見て
なんてキレイなんだろうって
そのくらい
気持ちが沈んでいたからこそ
あの
美しい庭の
木々や草花の絵を
描くことができたのかな
そこまで思い至ったら
結構納得した
だから何ってわけじゃないのだけど
人の心と色々というお話
ゴッホ展、行ってよかった