The Exterminator
エクスタミネーター
ロバート・ギンティ主演のバイオレンス・アクション映画。 ジェームズ・グリッケンハウス監督の代表作。
ベトナム帰還兵が、命の恩人である戦友を街のチンピラの暴力により廃人同然にされたことから、主人公は見て見ぬふりの警察に代わって法が裁かぬ犯罪者を次々と私刑で裁く。本作のタイトル『エクスタミネーター』の意味は“害虫駆除業者”。
ハッキリ言えば “ 超 ” B級作品ではあるものの一部の方々には受け入れられたマニアックな作品である。
あらすじ
生き地獄と化したベトナムの戦場。
ベトコンの捕虜となったジョン(ロバート・ギンティ)は、仲間が鉈で首を切られ首の皮一枚で繋がる凄惨な光景を目の当たりにする。
次は自分の番となった時、一緒に捕虜となっていた戦友のマイケル(スティーヴ・ジェームズ)が必死の反撃でベトコンを倒し命を救われた。
ニューヨークへ帰ってきた2人を待ち受けていたのは、帰還兵に対する世間の風当たりと底辺の生活。
そんな2人は同じ職場で運送会社の倉庫作業員として働いていた。
ある日、倉庫荒らしのチンピラを注意したジョンは逆に襲われてしまうが、またしてもマイケルに救われる。
しかし、仕事帰りに倉庫荒らしのチンピラ達に襲撃されたマイケルは背骨を砕かれ頸の骨を折られ廃人同然の身体となってしまう。
警察は当てにならない。怒りに燃えたジョンは復讐を決意。襲ったチンピラの1人を見つけだし火炎放射器で拷問、仲間の溜まり場をM16で奇襲。1人を射殺し、負傷した2人を地下室でネズミの餌にした。
ジョンはこの時、ベトナムでの悪夢が蘇るとともに社会悪に対し怒りがこみあげる。
マイケルの家族のために纏まった金が必要だったジョンは、運送会社から違法なみかじめ料を取り立てる業界のボスを誘拐し、精肉倉庫の挽肉機につるし上げ自宅金庫の場所を聞き出すが、番犬に襲われた事に怒り、生きたまま挽肉機にいれて殺害する。
そして街に蔓延る犯罪者を自分が処刑人となって抹殺しようと考えるのだった。
変態趣味の場を提供し金儲けをしていた売春宿の店主をベットに拘束し焼き殺し、少年を買い、はんだごてで体を傷つける変態趣味の政治家の腹に1発水銀弾を撃ち込む。
公園では老婆を襲ったチンピラ達を追いつめ殺害。
時を同じくして、事件を憂慮した政治家の圧力でCIAが警察にエクスタミネーターの捜査に関して問い合わせていた。
警察もジョンが遺した特徴のある足跡から軍歴を調査。
そんな中、チンピラへ制裁、家族への金が工面出来たことを報告に病院を訪れたジョン。
意思疎通もままならず廃人同然となりベットに横たわるマイケル。ジョンは生命維持装置である呼吸器を停止させてほしいか確認するためこう告げた。
『瞬き2回したら呼吸器を止めるが止めて欲しいか?』とマイケルに告げると、マイケルは瞬きを2回し意思を伝えた。
遺された妻と子供のためにも死ぬことを望んでいたマイケルがジョンに縋った最後の願いを叶え、ジョンは呼吸器の電源を切りマイケルに別れを告げ病室を去る。
犯人は元軍人ではないかと捜査をしていたドルトン警部 (クリステファー・ジョージ)は、恋人の医師に会いにきていた病院でジョンとすれ違いジョンがエクスタミネーターなのではないかと疑うも、ジョンの姿は消えていた。
やがて捜査線上に浮かび上がるジョン。
処刑人の容疑者をジョンに絞ったドルトンは、自首を促すため、港湾のクレーンでジョンと会う事に。
事件を闇に葬るため、潜んでいたCIAが狙撃し、ドルトン警部の胸を貫く、逃げるジョンにも銃弾が射止めジョンは海へと落下するのであった・・・。
ジョンは勧善懲悪のヒーローではない。戦闘能力が高いわけでもなく、戦時中は捕虜になりPTSDに悩む、帰還しても大義名分のために戦った帰還兵は世間から惨めな扱いをされ、生活は底辺。街に蔓延るチンピラには殴られ脅さる。買春もすれば、目的のためなら必要な物を奪う事も厭わない。そんなアンチヒーローである。
クレジットには無いがエキストラでサミュエル・L・ジャクソンが出演している。
因みに続編も製作されたが、あなたの貴重な時間を割いてまで観る価値はありません。
【水銀弾】
ジョンが私刑用に製造する水銀弾。弾頭内部に水銀を詰めた特殊弾薬。鉛よりも比重の高い水銀を詰めることで弾頭重量が増し、ストッピングパワーが増大する?また、人体に命中すれば水銀が体内に広がり、高い毒性で致命的なダメージを与える、という理屈である。実際に使用するかは別として、フィクションの世界では殺傷力の高い弾丸として扱われる。
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Robert Ginty
ロバート・ウィンスロップ・ギンティ(Robert Winthrop Ginty 1948年11月14日 - 2009年9月21日)は、アメリカの俳優、テレビドラマ監督。
《来歴》
ニューヨーク・ブルックリン区生まれ。イエール大学で演劇を学び、ネイバーフッド・プレイハウスとアクターズ・スタジオで修業。
1970年代にカリフォルニア州に移り住み、テレビドラマや映画に出演するようになる。
ジェームズ・グリッケンハウス監督の『エクスタミネーター』(1980年)で、復讐鬼と化したベトナム帰還兵役で注目されたが、 以降はテレビドラマ等のゲスト出演や低予算のB級作品や海外作品に出演。晩年は殆ど監督業に専念。
《プライベート》
3回結婚、3人の子供を授かる。
2009年9月21日、癌により死去。60歳。
《主な出演作品》
映画





























