今日は、釣り人は、たったの一人でした。

 

向こうから、気楽に声をかけてくれました。

 

で、こっちも、気楽に……。

 

で、話を聞いていたら「鹿児島出身です」だそうです。

 

「そうだよねー。ちょっとイントネーションが……」って別に悪口のつもりでもなく言ったので、むこうも機嫌が悪くなるわけでもなく?

 

で、色々と聞いていたら「知覧が好きなんだよね」「えっ、俺っち、その隣り町です」だそうです?

 

で、どんどん話を進めていく中で、野球の話になり……(住んでいる市町はもう聞いたし、地区もきいた。自分はそこで勤務していたけれど、黙ってた)。

 

「俺、〇〇中の野球部のコーチでした……」えええええーーーーーー。

 

「じゃ、もしかして△山君知ってる?」

 

「ええっ、よく知っていますよ。この前も学校は変わったけれど酒飲みました。彼4人子どもいますよ」

 

「ええええええーーーーーーーー。自分は、そこで勤めていたものです」ーお互いに仰天ー。

 

で、自分は「卓球部」だったので、主に「生徒の話」になりました(-共通の話-)。

 

「そう言えば、△君いたよね。ちっちゃなキャプテンで……」

 

「忘れる訳ないじゃないですか。凄い頑張り屋さんですよね」

 

彼は、地元の旧帝国大学に進学したそうです。で、釣り人さんとも最近飲んだそうで……。

 

実は、彼のエラー2つで、野球部の夏の大会は終わってしまいました。

 

しかし、誰よりも大きな声を出し、全力で何事もする。草刈りも、球拾いも、率先して。

 

そして、そんな小っちゃいキャプテンは、実は「オール5」だったんです。

 

だから、夏の大会で、自分のエラーで負けてしまったキャプテンを、誰も責められるわけは絶対にない。

 

ただ、彼は、酒を飲むといつも涙を流して荒れるそうです……。

 

いや、君は凄く頑張ったよ。

 

背が他の人と比べて小さいんだもの。

 

他の人が、届く球でも、手を伸ばしても届かなかった。

 

そんなことで、誰も君を責めないよ。

 

1人で、グラウンドの草を取っているキャプテンに、やがて一人、そして一人と黙って草抜きを始めたことも、自分は知っているよ。

 

頑張ったね。

 

他の教科は、まだよかったけれど、体育で5を取るってことは、当然テストは100点(むしろ体育はテストでとる)。

 

美術だって、悔しいけれど100点か、一つだけミスとか。

 

それでも、君の一所懸命な姿に、こちらがどれだけ「教えられたか」……。

 

涙は、もう少しとっておいた方がいいかもね……。

 

あのころは、仲間がいたし、今もみんな友だちだろ。

 

将来、もっと辛い時が来るかも?

 

それに、旧帝国大に入るなんて、君にとっては、むしろ野球よりハードルは低いのかも?

 

だから、君のこれからに、そして、君の友のこれからに、いや日本中・世界中の中学生(about15)に幸あれ。

 

色々教えてくれて、心から礼を言うよ。