わかったと誰かが言う
それはどんな手触りか
それはどんな匂いがするか

知らないと誰かが言う
それはどうやって生きているか
それはどうやって死んでいくか

のそりとわずかばかりの孤独を携えて
渡された提灯を覗きこむ
嗚呼、誰かそれを一緒に持って歩いてはくれないだろうか。私はそれを捨てずにはいられない。
後ろを振り向くと綿棒が立っている。誰だ、信じてくれ、何もわざとじゃないさ。
薄い雲へ手を伸ばそう。あなたの瞳には何も映らない。私の目には一体何が写るのだろう。