旧ジャガー、ポルシェ、アストンマーチン、オースチンの合鍵を一度に8本承りました。
グローブボックス、ガソリンタンク、バックドア等別々の鍵を使用している旧社の場合は一台あたりの鍵の本数が3本前後と多くなります。
これら外国の旧車の鍵は、実はディンプルキーよりも難易度の高い鍵達です。

合鍵を作るにあたって必要な材料の事を、ブランクといいます。
幅や厚み、長さと溝(位置と形状)が一致した金属の板が必要になります。
その素材に関しましては多くの場合は、切削性と強度を両立させた洋白と言われる真鍮の合金が使用されます。
種類は、国内に五千を超えると聞いています。
当店の在庫は約3500種類(他店比3〜7倍)です。

〜写真は外車の国産ブランク全種〜

〜写真は国内外のノンタッチトランスポンダー(イモビライザー)やプラスチックヘッドの車のブランク達〜


8本の旧外車の鍵のご依頼にあたって、ブランクの検索をかけたのですが全く該当が無しでした。
キーブランクの新旧の紙のカタログ、鍵メーカーによるWEBカタログ、当店の古い在庫、他所のお店のブログ等による作成前例なども含めて一切出て来ない鍵達です。

今回は奥の手(といいつつ特殊キー駆け込み寺の当店においては常套手段ですが)、ミーリングにより合鍵を作成しております。
ミーリングとは近い形状のブランクを経験則により見つけ出し、それの溝の形状や厚みを機械で調節しブランク自体を作り出す技術です。





〜使うブランク(合鍵の材料)は住宅用、国産車用、外車用、輸入住宅用、倉庫用など様々です〜


〜元鍵の溝の位置や形状をトレースしながらブランクの溝を増やし、広げ、深くすることによりブランクを手作りしています〜



〜ドリルもまた、国内流通の物では太さが合わない為海外のものを個人輸入して各種を揃えています。

普通の鍵店のドリルが1〜3種類に対して当店は13種類使用しています〜

〜側面に溝があるタイプは、写真奥のブランク(合鍵の材料)の様に仕上がります。この形状は海外の高級車に多いウェーブキータイプです〜



極端なお話ですがただの板があればメカニカルキー全般を作ることが可能です。

鍵店、自動車ディーラー、整備工場などに断られ続けた鍵に関しては是非、頼ってください。


プラスワン三田店HP