「あなたは狼だけど...こんなに優しいじゃない。
ちっとも怖くなんかない。
みんなが怖いって近付かないのなら、
私がずっと傍にいてあげる。」
そう言うと翔は私の顔をじっと見て
俯いてしまった。
翔「...っ、......」
「、...泣いてるの、?」
翔は肩を震わせて泣いているようだった。
シーツに涙が染みる。
「...翔、?」
翔「...ぁりが、とぅ...、」
そう言うと翔は目に
涙をいっぱい溜めて
私を抱き締めた。
翔「...ありがとう、......、」
「......ぅん...」
また私が翔の涙を拭うと、
どちらかともなく
お互いの唇を擦り合わせた。
「...ふふっ、翔泣きすぎ」
翔「煩いなぁ...」
「私、誰がなんと言おうと翔から離れないよ。
ずっと傍にいてあげる」
翔「...ありがと、」
「また泣くの?(笑)」
翔「泣かねぇよ!(笑)」
翔の首に手を回し
そのまま唇をくっつけると、
ビー玉みたいなまんまるい目をもっと丸くして
翔ははにかんだ。
?「...沙里ちゃん、」
予想外の声の主に
思わずそちらを向いた。
「...おおのさん、」
智「何してるの、?
そいつ...狼だよね、」
「これはっ、」
翔はずっと大野さんを見たまま
動かない。
驚いた様子もなく
敵視するような目だった。
大野さんはそのまま此方へ近付いて
私の腕を掴んだ。
智「帰ろう、潤くんも心配してる」
「ゃっ、待って大野さんっ、」
智「迎えに来るように約束したの、覚えてるよね?」
「でもっ、」
智「君もその手、離してくれる?」
大野さんは翔に視線を移すと
鋭い視線で睨みつける。
翔「...離すかよ」
智「...、自分の立場、分かってる?」
翔「...」
智「狼なら撃ち殺.してもいいんだよ?」
「ダメっ、」
私は咄嗟に
大野さんへ向かって言った。
驚いた様な顔をしたあと
眉間に皺を寄せた。
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