貴方との恋は、ルブタンの靴に似ている。
ずっと憧れて、ずっと手に入れたくて、
やっと手に入れたルブタンに足を入れた時、身体中を高揚感が支配する。
ルブタンを履いて街を歩けば、自然と背筋が伸びて、自分が海外映画のヒロインにでもなった気分。
レッドソールを意識して歩く時間はまるで夢のよう。
だけど…、
細いヒールは長い時間を歩くには不向きで、つま先から痛みがジワジワと拡がっていく。
痛みを我慢して歩くことはとても辛くて、いつの間にか初めに感じた高揚感すら消えかけてしまう。
ルブタンは長い時間を歩くための靴ではなくて、ファッションだ。
その姿はいつだってわたしを魅了するから、
一度履いたら、ほかの靴の何と平凡なことか。
痛みを知りながらもまた履きたくなって、そしてまた傷ついていくつま先。
すべてが貴方との恋と一緒なのだと想う。
