それでは、そのような環境下においてはどのようなマネジメントが組織に求められるのであろうか?

 

ここで「ホーソン効果」という理論について説明をしておきたいと思う。

 

「ホーソン効果」とは、シカゴ近郊のホーソン工場において、照明の明るさが生産性にどのような影響を及ぼすのかを実験したところから導き出された理論である。

 

その実験においては、当初想定されていたような照明の明暗により生産性の違いが観測されず、どちらの場合においても生産性が向上するという結果になったのである。

 

その結果を受け、更なる実験を重ねていく中で導き出されたものが「ホーソン効果」というものであり、それは『人は見られている(注目されている)という効果によって生産性を高める』というものになります。

 

つまり人は、その自己顕示欲が満たされることにより、自分の能力や体調までもが良い方向に向かうのである。

 

これは現代の組織マネジメントにとても有用な理論であると考えられる。

 

少子化が進む現代の家族環境において、見られている(注目されている)ことが当たり前であった可能性の高い、今の若い世代である。

 

そのような人々がいざ社会に出た途端に、同じ職場にいる「その他大勢」と同じように扱われることは、その本人の自己顕示欲を満たすことを阻害し、彼ら彼女らの生産性をダウンさせてしまうことに繋がるのである。