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夏恋

夏恋




 君にめまい 微炭酸peach グッとグッと飲み干して
 二人きりの夜 小雨の後のキス 舞い上がる
 次の繋ぐ 赤外線は きっときっと赤い糸
 別れてすぐの長電話とかね どんだけよ

 「見た目から入る恋なんて 夏風邪の次に性質が悪い
 散々な前の一件でもう十分懲りたんじゃなかった?」
 友人の親身をかわして 寝付けないほどに焦がれてる
 君色 染まる準備もしてたのに

 繋いだ手 素直に絡めて ギュッてしてが言えない
 汗ばんだ右手は待ちぼうけ
 “夏!恋人たちを大胆に” ジャケ買い 放り込んだ
 君に好かれればいいな

 元カノ話 平気でするタイプ ちょっと・・・うん・・・結構 気にしてる
 受け流した「へぇ~」も 助演女優止まりね 泳ぎだす eyes

 君に好かれればいいな

 
 初めての食事の誘いや バースデイの返事のありがと
 喧嘩のあとのごめんなも 鍵つけたの二度見どころじゃない
 この好き 全部伝われば 流れはきっとスムーズで
 空回り疲れてもやっぱり 逢いたい

 打ち上がる花火をよそ目に ずっとずっと眺めてた
 見上げれば綺麗な横顔
 ひと夏の恋を期待した 私はもういない
 隣には君がいい

 繋いだ手 素直に絡めて ギュッてしてよお願い
 今ならね 目を見て言えそうよ
 “夏!恋人たちを大胆に” ごみ箱放り込んで
 君の好きなろうかな

 夏風邪よりも性質が悪い