おかげさまで、最近はこのblogをご覧になって当ピアノ教室に入られる方が立て続けにいらっしゃいました

発信することが大事な時代だなぁ...
と感じたところで、つい後回しになっていた更新をしちゃおうと決めた夜中の2時です
笑
この冬、あちこち勉強に足を伸ばしてたよ。まとめです〜
1/6(金)〜1/8(日)
ニース国際音楽アカデミーinいわき2017
@いわき市
2/28(火)
モーツァルトとヴァルターピアノ講座
@新潟市
3/20(月)
クラヴィコード講習会
@新潟市
3/25(土)〜4/2(日)
上山音楽祭ル・シャトーかみのやま2017
@上山市
①ニース国際音楽アカデミーinいわき
オリヴィエ・ギャルドン先生と須田眞美子先生による、コンサート&公開レッスンです
初開催の昨年は2日間だけの聴講でしたが、今回は先生からあたたかなご提案をいただき、ピアノ研究グループ(指導者の会)として3人で受講させていただき、しかも私だけフル参加という贅沢なひとときでした
聴講と受講の違い、音楽を学ぶものとして、また人としても改めて甘さを痛烈に感じた3日間
でも、先生の演奏や仰ること、素晴らしくて
それを実際に体感・吸収させてもらえたこと、それだけでも私には十分な収穫でした
オフの時に語られる音楽話も奥深くて興味深かったり
すぐに生徒さんにも学んだことを実践しました
良いのか悪いのか、「フランス人の先生」って聞いただけで食い付きが違います
笑
②久元先生のモーツァルト講座
行きたい講座が目白押しなんですが、関東の講座は泣く泣く断念...
道路もすいすい〜
事前に予習して、30分前に到着して、一番前の席を陣取り、超やる気満々で向かいましたが
もはや、持って行ったノートが1冊書き終えてしまったほどの貴重な話の嵐




あっという間の超濃密な2時間
こんなこと、数年前の鈴木秀美さんの講座以来です
例え話もお上手だし、先生の気さくなお人柄が好印象でした

ホント、行って良かったです

こちらで学ばせていただいたことを、研究グループの勉強会で次回取り上げることになっています
やはり、本を読むのと、著者から実技付きで教わるのとでは説得力も中身も違うなと感じました
2,000円以上ならいくら買っても1枚
がーーーーーーーん
まぁいいさ、勉強しなさいってことね
ぜひ、モーツァルト以外の講座も山形近辺で開催してほしいです


③八百板先生のクラヴィコード講習会
ジャン

新潟中のクラヴィコードが全て集まった、奇跡の講習会だったようです
ものすごく小さな音しか出ませんが、その中でも強弱をつけること、強く押して音程を上げること、ヴィブラートをつけることができる魔法の楽器です
バッハやモーツァルトはこの楽器の愛奏者です
八百板先生(チェンバロ奏者)の講座は、昨年のバッハの平均律講座で全4回のうち後半の2回を受講させていただいたのが始まりでした
研究熱心な先生のちょっと変わった視点(?)からの考察、幅広い知識で読み解いた後の演奏、とても貴重な機会でした
ただ、今回はさらに凝縮されたスペシャルプログラム
朝から夕方までのお勉強会に、その後のクラヴィコード3台弾き比べレッスン、そしてそして夜のコンサート

クラヴィコード一色のフル稼動日でした
がしかし、うまく弾けないとパスッと音にならない嫌な音がする悪夢の楽器
弾きながら息苦しく縄で縛られているような感覚になる恐さもありますが、なんとも言えないこの音の響き

単刀直入に
欲しくなりました。笑
グランドピアノ2台じゃなくて、グランド×クラヴィコードなら場所も取らないしお安いし生徒たちにとっても勉強になるんじゃないか!?
バッハのメヌエットで午前に教わった当時の演奏法を試してみたり、時間がたっぷりあったのでインベンションや平均律など、楽譜持ってなかったけど時間の限り試弾させていただいたのでした〜
夜のコンサートは、
偶然にも私のためにあるようなプログラム
今まで弾いた曲のオンパレードでした
当たり前ですが、先生はあんなに弾きにくい楽器をするするとお弾きになられていて...
クラヴィコードの小さな音楽を聴くために耳が反応して、弾き終わってもあたかも耳が聴こえないような不思議な感覚になっていたんです。
丸一日かけて珍しい講習会を受けられたこと、幸運でした
翌日は案の定ラジオの収録。
ホテルのチェックアウト時間を延長してギリギリまで原稿を書く冷や汗かきまくりの朝でした。
せっかく泊まったから美術館とか行きたかったなぁ
...計画性の無さで自業自得なのでした。トホホ
④上山音楽祭 2017
この興奮のおかげで面倒くさがりな自分の重い腰を上げることができたのです


ここまでくるとさすがに眠くなったのですが、ほっぺた叩いてがんばるー!!
昨年からスタートした上山音楽祭
昨年も公開レッスンとコンサートを聴きに行きましたが、改めて、上山城の入館料だけで素晴らしい公開レッスンが聴講できるあり得なさ、生徒さんたちのレベルの高さ、上質な内容の受講者コンサート....
とにかく、まずは、中木さんのレッスンの面白いこと面白いこと

豊富なご経験と幅広い知識に深い考察力からなる、知的好奇心そそられる楽しいレッスン
ピアノでなくチェロのレッスンのはずなのに、ほぼ全てピアノに生かせる内容なのです
早速教室のレッスンでも絶賛受け売り中
笑
最初に伺った日はレッスンを5時間、ぶっ続けで聴講しましたが、本当にあっという間なんです

中木さんはチェリストである前に、言葉選び、例え話選び、コーチングのスペシャリストですな
また、地元上山出身の美穂さんは、生徒さんたちの伴奏を1人で担っている凄すぎるピアニスト

そしてそして、この音楽祭をきっかけに偶然にも奇跡的な出会いが


聴講1日目。
弦楽四重奏、めっっっちゃくちゃ良い演奏でシビれていたら...
ん?
ん??
あのお顔....
えっ
ぁぁぁああああーーーー!!!!
岡本誠司さんだーーー







てなわけで、
もう私は聴講しながら内心絶叫していたのです




ちなみにその時の証拠写真。(ウォーリーを探せレベル)
レッスン後は思い切って、声をかけちゃいました
ものすごく緊張したので、こんな私にも紳士に対応して下さって嬉しかったです
岡本誠司さんは、バッハ国際コンクールで日本人で初めて(というかアジア人初だっけ?!)優勝したヴァイオリニスト。
この春、東京藝術大学をご卒業されましたが、すでに大変なご活躍をされている若手演奏家です

私が敬愛する鈴木秀美さんとも共演されたばかり
ただ、お恥ずかしいのですが、そのレッスンの時、実はまだ仙台国際音楽コンクールの演奏動画で観たことがあるだけで...
でもこの方こんな動画でさえここまで魅了する演奏をされるなんて、とんでもないヴァイオリニストだなぁと強く記憶に残っていたのです
そんな岡本さんの素晴らしさはもちのろんですが、カルテットメンバーの演奏のクオリティーの高さといったら...
学生さんたちが勉強して深めてる〜って感じの、心鷲掴みされた熱い演奏だったんです

これは絶対に全レッスン聴かねば!!と思い立ち、急遽仕事を振替ていただいたり、色々調整して3日間通うことができました

彼らが勉強していた
シューベルトの《死と乙女》づいていた1週間。
頭の中であの第1楽章がヘビーローテーションです
タイムリーなことに、ついこの前まで放送されていたドラマ「カルテット」でも、最終回のコンサートで演奏していたのがこの《死と乙女》。
とショックを隠せないでいたら、中木さんのオープニングトークで、死と乙女の2楽章を追加されるとの発表



1楽章だったら良かったのに、なんて気持ち、実際に2楽章聴いたら吹っ飛んじゃったよね。笑
レッスンの時よりさらに4人で深めてきた演奏で、狭いレッスン会場とはまた違う響きに、岡本くんのヴァイオリンの音色が生き生きしてました

繊細で煌びやかで気品に溢れた伸びやかな音。
まさに岡本さんが名器で奏でる音、でした

そして、1人だけ年下の2nd.ヴァイオリンの今岡さんも、レッスンの時より熱く上質な演奏で、掛け合いが素晴らしい、4人の息ピッタリな一体感のある演奏

会場全員の集中を感じた、素晴らしい瞬間で、もっと聴きたい、まだ終わってほしくないのラブコールが私の心の中に響いていました
レッスンずっと聴いてたし、2回ほど声かけてしまったので、覚えてて下さり「レッスンにも何度も来て下さってありがとうございました。」と
うわーん!!
ただ、この秋から留学されるとのことですが...
その前に、読売新人演奏会にラフォルジュルネ、デュオリサイタル、弦楽トリオ、リサイタル...
と大忙しな岡本さん
全部行きたいところをグッと我慢して、紀尾井ホールのリサイタルだけはチケット取りました
4/4(火)19:30〜、NHK-FMでヴィエニャフスキーコンクール時の演奏もダイジェスト版で流れるそうです!
もうすでに私は立派な追っかけですね
笑
その前に、山形で秀美さんの追っかけをせねば

おっと!
話がそれまくりですが、
とにかく、上山音楽祭サイコーでした


本当にレベルの高い学生さんたちが集まる、最後のコンサートも聴きごたえ抜群のプロの演奏だった
なかなか聴けないチェロ全員で奏でる演奏も印象的でした
来年も同じ時期に開催されるそうなので、絶対レッスン空けると決めた
上山音楽祭、興味のある方はぜひ来年足をお運び下さいね















