おばあちゃんは、貸衣装屋さんで働いていた。
おじいちゃんおばあちゃんの結婚式に出席する際には
当時10歳だった私に、花嫁顔負けの真っ白なドレスを借りてくれて
髪飾りには顔と同じくらいのサイズの真っ赤なバラが真ん中についた黒のベロア調の大きなリボンバレッタを買ってくれた。
当時日焼けしていてショートカット、クソガキを絵にかいたような私に
とても似合っているとは思わないが、生まれて初めて着るウエディングドレスはお姫様のようで嬉しかった。
つくづく子供の頃は容姿なんて気にしていなかったなあと写真を見ながら思う。
私が20歳になったとき地元の成人式には出席せず
その春に曾祖母、祖父母と両親と神社でお祓いしてホテルで食事をした。
このときもおばあちゃんの勤める貸衣装屋さんで振り袖をレンタルし
写真館で家族写真を撮った。
沖縄の紅型の振り袖で色鮮やか写真映えする着物であった。
市区町村の成人式は同窓会のような意味合いも大きいと思うが
本来は大人になって親に感謝するためのイベントと聞いたことがあるので
家の独自の成人式としたことはとてもよかったと思う。
そして、私自身の結婚式にはまたその貸衣装屋さんでレンタルし
白無垢→色振り袖→白ドレス→カラードレスと3回のお色直しをした。
本当はもう一回お色直しさせたかったらしい。
3回でもほぼ花嫁不在の結婚式となったので限界だったと思う。
身内だけだったのでカラオケ大会として盛り上がったようでよかったのだが・・・
そしてこのときの貸衣装代は結婚祝いだからとおばあちゃんが払ってくれた。
一体いくらだったのだろう。