私の騎に


【何それアセアセ


を連発するアートさん。

その焦ったような顔を見たくて、私も意地悪したくなってしまいましたニコニコ

そんなことを何度か繰り返しているうちに


【もう無理、イッていい?】


とアートさんが言うので


「うーん、まだダメ」


と答えたのですが、もう限界だった様子。

腰を突き上げて私の奥まで挿し込むと、ビクビクさせながらフィニッシュ🚀


【あー…、イッちゃったよ…。

言うのが遅かったねぼけー


とアートさん。

この短時間で2回戦できちゃうなんてひらめきという満足感はあったのでいいか星








その後アートさんはシャワーを浴びに行き、私はバスローブを羽織ってベッドの上をゴロゴロくるくる

戻って来たアートさんはソファに座りスマホを確認。

私はアートさんが座るソファに移動して


「アートさんってくっついたりするの嫌な人?


と聞きました。


【うーん、そんなことはないよ。

お化粧の匂いが移っちゃいそうだからシャワー浴びる前ならね。





はい⁉️


お化粧の匂いとな⁉️

※私の化粧品には香りの強いものはないので、恐らくハンドクリームの匂いのことを言っていたのだと思われる。





確かにアートさんは無臭。

もしわずかにでも匂いが移ってしまったら気付かれてしまう可能性はある。

それに関しては仕方ないと思うのよダッシュ

私も香りの強いハンドクリームを使ってしまって配慮ができていなかったし悲しい

でもさ…





「さっさとシャワー浴びに行ったのはアートさんじゃないダッシュ



【あ、拗ねちゃった?】



「うん、拗ねた。」



私1人だけバスローブを着ているのがアホらしくなり、シャワーを浴びに行きました。

ここで私のスイッチが切れたのです。






私がシャワーから戻ると


【拗ねちゃったの?】


と私の顔色を伺うアートさん。


「別に平気よニコニコ


にっこり笑顔で答えました。

その後ソファに離れて座ると、しばらくして


【YUMAさんってさ…、エロいね。


と謎の感想。


「あ、ありがとう。

ん?褒められたのかな?」



【うん。褒めてる。】



「それは見た目とのギャップとかじゃない?

私お洋服もセクシー路線な訳じゃないしにっこり



【いや、ギャップはないよ。

それは滲み出てるから。】




そうなのびっくり

それはあまり自覚がなかったな…ギザギザ





…。




…。





お互いに身支度は整っている。

もう特に話すこともない。


【そろそろ行きますか?】


とアートさんが言うので、テレビに映された時計を確認。



14:10



この部屋に滞在したのは1時間半。





フロントの機械でお会計をするアートさんはクレジットカードで支払っていました。

共働きのアートさんはきっとお財布が奥様とは別々なのでしょう。




ホテルを出るとお日様がパーンと目に入って思わず目を薄めました。

明るさに慣れて視界がはっきりすると、そこにはいつもの世界が。


【うわー、日常だね。】


アートさんも私と同じことを考えていたのかもしれません。




陽の暖かさを感じながら歩いていると急に風が強まり、思わずコートのボタンを閉めました。

この季節はまるでアートさんみたい。

太陽の暖かさに一瞬冬であることを忘れそうになってしまうけれど、一度風が吹けばその寒さに身を固くする。






帰り道で


【また遊びましょうね】


だったか


【また会いましょうね】


みたいなことを言っていた気がするけれど、アートさんの小さな声を正確に聞き取ることはできませんでした。

そして手を振ってバイバイしました。







追記

この記事を読まれた読者様から、騎についてコメントをいただきました。

ありがとうございますキラキラ

過去記事を参照してくださいませハート