ちいさな音楽家たち | naolog.

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ヴァイオリニスト農頭奈緒 のうがしらなお のブログです。主に音楽活動の記録です♪

先週末は、自身がコンクールやマスタークラスで数え切れないほど通ったザ・フェニックス・ホールに生徒さんのコンクールの付き添いで行きました。 


小学校低学年の2人の生徒さんが挑戦しました。
一生懸命ヴァイオリンと向き合い、等身大の自分を素晴らしい舞台で出し切ったことにブラボーです♡二人三脚でいつも明るく共に歩んでおられるお母様方にも!
舞台に送り出したらもう私に出来ることはないと分かっていても、生徒さんの演奏を聴くのは本当に緊張しますね😅数え切れないほどこんな気持ちを味わいながら見守ってきてくれた私の先生や親にも感謝がこみ上げます。


十数人ですが生徒さん以外の子供さんたちの演奏を聴いてどんな演奏がいい演奏か考えていました。
私はそれぞれの結果を知りませんし、コンクールにいい演奏を考えていたのではなく、私自身が魅力的だなと思う演奏はどんなものかをぼんやりと考えたので残してみたいと思います。

まず自分の内にある音楽の芯がしっかりしていること。持っているものもありますが、それ以上にしっかりと曲と向き合い理解してきたこと。

そして、細部まで練習や神経が届いていること。それを実現できる基礎があること。シンプルなことをシンプルに美しくできること。

そして最後に、音楽の芯の強さと頑張ってきたことを受け入れられる包み込める身体と心のしなやかさがあること。

まず自分がなくちゃいけないけれど、自分を押し付けるでもなくしがみつくでもなく、受け入れそして分かち合う。

実はすべて、今の自分に必要だと思うことでもあります。音楽家として人として、こうなりたいというまだまだ遠い理想でもあります。
体裁を整えることをまだ覚えていない勉強途上の子供さんたちの素直な演奏を聴くことで、ここ最近自分と向き合いながらも見えそうで見えなかった音楽の本質にふれることができ、勉強になりました。
音楽を磨くことは人間を磨くこと、といった言葉がよく言われますが、私自身最近ようやくすとんと理解できるようになった気がします。



私が今日ブログを書いたのは、ただただ自身の備忘録です😊
教えるということや生徒さんの頑張る姿は、本当に多くのことを教えてくれます。
わたしも一緒に、一歩ずつ積み上げて行きたいと思います。