最近、小池都知事が目立つからか
一挙手一投足をマスコミが追いかけてますが・・・
今、小池都知事が苦労しているのは
「過去の都知事と政治家の失政」の後片付けに奔走してるんであって
小池さんがオリンピック会場を採算度外視決めたわけでもなく
築地からの移転を決めたわけでもなく
ぐだぐだの、都庁の仕事の仕方、
のらりくらり、の責任の取り方の中で
ぐだぐだの仕事をしてきたわけでなく。
そこを、小池都知事の決断の仕方が悪いとか
対処の仕方がダメだとか言う以前に
「どんだけ、いままで、この前都知事のこの仕事が最悪だった」
「今いるオリンピック関係者の、気持ちだけで爆走して
費用については棚上げにしてる輩はこの人間だ」
と責任を追及する方の方が、大きく報道されないといけないのでは?
小池さんが決断が遅いと言うけど
他人の失敗した仕事の全部の尻拭いのために
過去から今までのすべての現状把握をして
できる対策を練って
良い結論が見えるまで精査する、というのは
どんだけめんどくさい仕事か、
そういう尻ぬぐいを経験したことのある企業人ならわかっていると思う。
どうするか決めろ決めろと言うけども
二度目の失敗はできないから、「これでいける」と確信できるまで
調べつくすのは当たり前だろう、と。
オリンピックに間に合わない、と口々に言うけど
間に合う程度のレベルを落とした大会にすればいい。
それが今の実力なんじゃないでしょうか。
リオも間に合わない突貫工事してたけど
それなりに上手くやってたし。
日本が思うほど、箱ものがきっちりじゃなくても
結果的に良い演出ができれば、丸く収まるんじゃ?
理想ばかり巨大にしても、費用の精査もできず
花火をあげるように華やかにして、あとは知らないじゃすまない。
小池さんにあれこれ、急げとか決断が遅いと言う
コメンテーターを見てると
そりゃ、自分で尻拭いの仕事をしてないから
自分がしたんじゃない失敗の後始末をしつつやり直しするために
今回は失敗せず成功ありきで努力してる
その多くを一手に引き受けた人の実際を実感できてないから
気安く言えるんだろうな~と思って眺めている。
そういう人、会社にもいるなぁ、と。
懸命に他人がしでかした失敗を会社のために頑張ってる中
その頑張ってる当人に
あれができてない、これの判断がおそいとか口出すけど
自分は傍観者で、目の前のプレイヤーが悪いかのように言うだけ。
少しは過去の人間のしでかしたことの調査や分析を
傍観者で時間のある人が大いに担当してくれれば
多少は助けとなるのに、と。
その調査・分析まで抱えているからプレイヤーは時間がいるし
実行に至るまでに無駄な時間がたくさんかかって大変なんだよ、と。
これだけマズい仕事をしてきた年数が積み重なってる東京、
大変ですが
今回はやっと、仕事の出来る都知事で良かったね、と
思わず、思ってしまうのでした。