ワイドショーで着物が赤だっただの青だっただのと騒いでるのを横目にあたしは真黒の着物を纏った。
昨年末に祖父が亡くなり、それから半月も経たないうちに祖母も亡くなった。
正直まだ信じれていないが、一人になってふとした瞬間に悲しみが突然襲ってくる。
あたしはおじいちゃんと仲良しだった。
16年前、脳出血で倒れてからは話す事も歩く事もできなくなり、だんだん目を開けてくれることが少なくなって、ついには寝たきりになってしまった。
でも、手を握るといつも温かかった。
生きている、それだけで安心していた。
突然訃報を聞き、駆けつけるとそこにはいつものおじいちゃんの寝顔があった。
でもおじいちゃんの顔や手はとても冷たかったんだ。
おばあちゃんとおじいちゃんはよく二人で旅行に行っていた。おじいちゃんが入院してからはおばあちゃんは毎日おじいちゃんの病院に通っていたけど、2年前に癌が見つかり入院。おじいちゃんが亡くなった時おばあちゃんはもう癌の末期で、腹水が溜まり通夜も葬式も参加できる状態ではなかった。
葬式が始まる前、おばあちゃんの病室に行くとおばあちゃんは泣いていた。病院を出ようとした時おばあちゃんがあたしに「梅干しが食べたい」と言った。
おばあちゃんは梅干しが大好きだったんだ。
あたしは「お葬式が終わったらまたくるからその時買ってくる」と約束しそのまま家族と一緒に病院を出た。
それがおばあちゃんと交わした最期の会話。
おじいちゃんの葬儀が終わった後、いろんな事情が重なってあたしだけおばあちゃんの病院には行かず先に明石に戻ることに。この時あたしはおじいちゃんの事で頭いっぱいで、おばあちゃんとの約束をすっかり忘れていたんだ。
数日後、おばあちゃんはおじいちゃんの後を追いかけるかのように亡くなってしまった。
おばあちゃんとの約束は果たせないまま。もう謝る事すらできない。
iPhoneからの投稿
昨年末に祖父が亡くなり、それから半月も経たないうちに祖母も亡くなった。
正直まだ信じれていないが、一人になってふとした瞬間に悲しみが突然襲ってくる。
あたしはおじいちゃんと仲良しだった。
16年前、脳出血で倒れてからは話す事も歩く事もできなくなり、だんだん目を開けてくれることが少なくなって、ついには寝たきりになってしまった。
でも、手を握るといつも温かかった。
生きている、それだけで安心していた。
突然訃報を聞き、駆けつけるとそこにはいつものおじいちゃんの寝顔があった。
でもおじいちゃんの顔や手はとても冷たかったんだ。
おばあちゃんとおじいちゃんはよく二人で旅行に行っていた。おじいちゃんが入院してからはおばあちゃんは毎日おじいちゃんの病院に通っていたけど、2年前に癌が見つかり入院。おじいちゃんが亡くなった時おばあちゃんはもう癌の末期で、腹水が溜まり通夜も葬式も参加できる状態ではなかった。
葬式が始まる前、おばあちゃんの病室に行くとおばあちゃんは泣いていた。病院を出ようとした時おばあちゃんがあたしに「梅干しが食べたい」と言った。
おばあちゃんは梅干しが大好きだったんだ。
あたしは「お葬式が終わったらまたくるからその時買ってくる」と約束しそのまま家族と一緒に病院を出た。
それがおばあちゃんと交わした最期の会話。
おじいちゃんの葬儀が終わった後、いろんな事情が重なってあたしだけおばあちゃんの病院には行かず先に明石に戻ることに。この時あたしはおじいちゃんの事で頭いっぱいで、おばあちゃんとの約束をすっかり忘れていたんだ。
数日後、おばあちゃんはおじいちゃんの後を追いかけるかのように亡くなってしまった。
おばあちゃんとの約束は果たせないまま。もう謝る事すらできない。
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