たまたま見ていたテレビ番組内のコーナーで

不妊治療が取り上げられていてました。


取材を受けている方のドキュメントだったんですが

移植後の判定までカメラがまわっていて、

彼女は自宅で判定キットを使ってだったんですが

小窓が真っ白で陰性となっていて、

手伝いに来ていた母親との会話が

「どうだった?」

「ダメだった・・・。」

とそれだけのサラッとした会話で、

帰宅した旦那様ともすぐに結果の話はしないで

第一子のお子さんと遊んでる中での報告で・・・


それまで、そうそう!不妊治療も高度になると大変なんだよね~

なんて何の気なしに見ていたのに、


急に彼女の胸の内が手に取る以上に分かったと言うか

何度も経験した判定日の気持ちがドンと戻ってきて

嗚咽が漏れるくらい泣いてしまいました。


息子が生まれてくれて、私の治療も過去のものとなり

頑張ったな~くらいの思い出になっていた気がしていたけど

当時はものすごく辛く、なんだかとてもみじめで

どうして消化したらよいのかわからないくらい苦しかったなと。

何度となく味わったあの気持ちは当分消えないだなと思いました。


次の日の朝も隣で息子が先に起きて

主人の部屋へ行ったので一人でベッドでまどろんでいたんですが

隣から聞こえる主人と息子を声を聞いていたら急に苦しくなって

またもや布団に包まって泣いてしまいました。


で主人がやってきて

泣いている理由を聞かれたので説明すると

「軽いフラッシュバックだね・・・大丈夫だよ、もう」と。


子供を持ててもう私の不妊治療は終わったと思っていたのに。


体外受精を3回くらいすれば子供が出来ると思っていたのに

10回を超える治療やそれに費やした期間と何百万円のお金。

極めつけは結果が出なかった時の例えようもない辛さ。

不妊治療を人に言えない隠し事みたいには思いませんが

やっぱり私はポジティブに思えていないと思います。


でもひとつだけ思うのは

治療をしてから授かったおかげで

本来の私よりは母性があるように思います。

何度となく自分自身の卵を眺めてはお腹に戻して

お母さん気分を味わってきたので少しずつ母性力が付いたような。

と言ってもやっぱり初めての子育ては想像とは違って

自分の忍耐力の無さに情けなくもなりますが・・・^^;




番組で拝見したママさん、

どうか第二子を胸に抱けますように。