僅かばかりの夏の鳥取編。

何故鳥取かと言いますと、行ったことがないから。

場所ありきで探すから、本末転倒ではあるんですが。

全国都道府県巡り、残すはこれで9県になりました。

とは言え、鳥取。

ごめん、何があるのだ。

思い浮かぶのは河田佐久馬くらい。

じゃあ河田佐久馬のお墓参りでもさせていただこうかと思ったら。

河田、多磨霊園なのね。

では、どこに行けば良いのか。

そんなところから始まって、最終的に因幡二十士関連で周ることに決めました。

ネットでは情報が少なかったんですけど、図書館で良い本見つけました。

『いなば・ほうきの墓碑めぐり』。

写真があるのが素敵。

無駄に長い夏季休暇なので、18きっぷで京都から鳥取へ移動しました。

あれですね、今更ですけど。

全然勧めません。

京都は中心地離れると、だいぶ寂しい感じなのね。

本数も少ないし、どこまで行ってもローカル感あふれる駅、電波も途切れがちな山の中を進み。

行き道で帰りたい気分満点。

それでもまあ、着いてしまえば。

そう思っていた時期が私にもありました。

調べていったバス停ある駅は。

乗り損ねたら、どうしようもない感満点。

あ、ここで降りてはいけない気がする。

取りあえずスルーで、次の目的地。

松崎駅下車で、西向寺。

因藩勤皇二十二士之碑。

いや、もうここまでくると。

ネットでは二十士（二十二士）の全員の名前すらわからなかったんですけど。

隣の石板で全員載っているので有難いです。

ここは駅も近く、降りてから次の列車までに戻って来れるので行きやすいです。

でね、最初の目的地。

当初乗る予定だったバスの終点の駅に来てみました、倉吉駅。

ちょうど戻るバスが発車しそうではあるものの、本数少なくて帰りのバスが保証できない。

でもね、そこそこ大きな駅だったので、良いものを見つけました。

レンタサイクル。

Google先生で見ると、片道５キロくらいかしら。

うん、これにしよう！

で、後悔しました。

どこまで行っても辿り着かない。

5キロなんてとうに過ぎたはず。

そこそこの炎天下、体力的にそろそろ戻った方がと思いだしたところで。

やっと調べてた地名が出ている看板が見えだして。

最後の力を振り絞って到着しました。

橋津台場跡。

鳥取ね、台場跡が良く残ってまして。

最近台場ブームのよなるでは、喜び勇んでいくつか周ろうと思ったんです。

結局、ここの1個しか行けませんでしたが。

良く残っているのは由良台場なんですけど。

なぜ橋津優先にしたのかと言えば、因幡二十士縁の地だから。

脱藩した彼らは、ここから出航して長州に向かいました。

橋津台場が形残ってないのは、波で浸食が進んでいるからです。

そしてその出航に同行した父子のお墓が、ここ西蓮寺にあります。

西向寺の石板にも名前があります、中原吉兵衛。

息子忠次郎は、出雲手結の浦に着いた際に追手に殺されています。

本圀寺事件で二十士に殺された黒部ら遺族が敵討ちに来た際に、一緒に撃たれました。

中原家のお墓は、本堂右脇の階段を上った先にあります。

何気に墓地が広いので、お寺の方に聞けて良かったです。

屋敷はもうないそうですけど、屋敷跡があるとか。

お墓の規模といい、地元の有力者だったようです。

もう、探す気力もないですが。

木陰でちょっと休んで、出発。

急務は、人通りの多い場所に行くことです。

クラクラしてきた、ここで倒れたらシャレにならん。

なんとか大通りに出て、見つけたコンビニ直行。

イートインあるコンビニで助かりました、アイスやらお茶やらで水分補給と休憩です。

生き返るわ。

なんとか落ち着いて、駅までの帰り道に驚愕です。

台場や寺からもそこそこ進んだけど、倉吉駅まで10キロの看板を発見。

あ、目測の倍以上あったわ（苦笑）。

レンタサイクルも観光用の小さい可愛いやつですからね、たぶんチャリじゃ行けないところだったんだと思います。

この日の予定は、後台場2つとお墓が3基。

うん、無理だわこの状況じゃ。

早々に諦めモードで、ホテルに戻りました。

また来ればいいのさ。

西向寺/橋津台場跡/西蓮寺