夏のお出掛け、ラスト。

最後にして最大の目的は、世良修蔵のお墓がある白石です。

城と墓くらいだから、ゆっくりお出掛けして、早めに帰路に着くべと思ったら。

調べているうちに、どんどん増えていく史跡。

まずい、周りきれない。

駅で自転車借りて、急いで出発です。

延命寺の山門は、旧白石城厩口門。

白石城の数少ない遺構です。

来ました、世良修蔵のお墓です。

前からどうしても来たかったんです。

感慨深い。

有名な、「為賊」が削り取れている部分です。

お隣は、勝見善太郎と松野儀助、繁蔵のお墓です。

こちらも側面の「賊」の文字が削られています。

木戸孝允寄進の灯籠に。

磐前県令寄進の灯籠。

この燈籠は、世良と交流があった村上光雄の漢詩が刻まれていますが。

世良を悼んだ内容の為、欠字が酷いことになってます。

東日本大震災で、周りの柵が倒壊していましたが。

現在は修復されていました。

あ、こちらのお墓。

夏に行くときは注意してくださいね。

大量の蚊と戦ってください。

で、ちょっと離れますが頑張って自転車漕ぎました。

月心院跡。

結構な坂道になっていて、着いた頃には汗だくでした。

観光案内所でも、止めといた方が良いとは言われましたけど。

実際そこまで悪所でもなかった。

月心院は当時から廃寺でしたが。

今は墓地になっていて、左端の黒い石板に案内が彫られてました。

福島で斬られ、首実検で白石に持ってきた世良の首は。

手洗鉢の傍の椿の木の下に埋められたと言いますが。

今となっては、その場所の特定も難しそうです。

明治９年に現在の場所に移されるんですがね。

既に誰がどの首かわからなくて、４つまとめて埋葬されたそうです。

で、この時点でヘトヘトでございます。

そう距離も走ってないんですが。

旅の疲れかしら。

なので、白石城は城の中入りませんでした。

代わりに、歴史探訪ミュージアムで奥羽列藩同盟の上映見てきました。

主役の川部圭吾だったかな？

実在の人なのかしら。

ただ、世良の捕縛が室内でされていたのでそこまで史実に忠実ではなさそうだ。

でも、方言の心地よい割といい作品だったかと思います。

しかし、やはり世良は悪役だのう。

まあ、それは最後にでも。

傑山寺。

片倉小十郎景綱がお出迎え。

ここは１１代以降の片倉家の菩提寺です。

なので、幕末時の片倉邦憲もこちらに眠っています。

片倉家で家老を務め、北海道開拓に尽力した佐藤孝郷。

額兵隊副長、熱海貞爾。

傑山寺、掃苔もそうなんですがね。

一番の目的は、元々は世良の首の埋葬地として選ばれた寺だから、です。

当時の住職、川崎東関は余計な関わりを恐れて。

持ち込まれた首の埋葬を断わって末寺の月心院に埋葬させました。

お寺ですら、死んでいてすら敬遠されるのか。

で、この傑山寺の近くに久米部正親のお墓があるんですが。

すぐに見つけられる自信がなく。

探しきれる体力もなさそうだ。

上記の住職もお墓あるか気になりますし、一緒にまたの機会に。

で、駅に向かう途中で当信寺の白石城東口門。

遺構はもう一つ蔵が残ってるんでしたっけ？

個人蔵は見れないのかしら。

この日は台風が近づいてきている日でして。

風も強くなってきたので、早めに退散。

後はまっすぐ帰宅。

家に帰ることには土砂降りでした。

さて、世良修蔵。

立場も違えば見え方も違うから、一概にどうとは言いませんけど。

私も赤禰関連があるし、彼の境遇を思えば好意的に見てしまいますし。

ただ、松野儀助が。

殺された当時、彼は白虎隊と変わらぬ１６歳の少年で。

倉敷浅尾騒動で、若年の為世良に許されて従者になったことを思えば。

これだけでも世良と、敵対した人達の見方がちょっと変わりはしないかなと思います。

取りあえず、秋田にもある世良の墓と。

倉敷浅尾騒動、大島口の戦いの史跡は見に行きたいな。

白石 世良修蔵史跡巡り

白石　世良修蔵史跡巡り