風邪をひいて2日間仕事をやすみました。
けれど、本当に限界だったのは風邪ではありません。
三年間放置してきた“痔”のほうでした。
強い痛みはありません。
しかし、腫れと違和感は確実に悪化していました。
トイレに行き拭くたびに付着する血。
見ないふりを続けてきた現実が、少しずつ重くのしかかっていました。
風邪で休んでいる布団の中で、
このままではいけない。
ですが病院へ行く勇気が出ない。
もし手術になれば、仕事を長く休むことになる。
不安と迷いが、頭の中を何度も巡っていました。
三年間も放置してきた症状です。
いまさら病院に行くのか。
いまさら手術と言われるのか…
風邪も治り、出勤した朝。
意を決して、上司に声をかけました。
「あの、少しご相談がありまして…」
緊張で喉が詰まります。
「痔が悪化しておりまして……
手術になる可能性があります」
言葉にした瞬間、恥ずかしさが一気に込み上げ、
顔が熱くなるのが分かりました。
すると上司は、すぐにこう言いました。
「すぐ病院へ行ってきなさい」
迷いのない口調でした。
「悪化してからでは遅い。
仕事のことは気にしなくていい。まず診てもらいなさい」
その一言で、張りつめていた気持ちが少し軽くなりました。
迷惑をかけてしまう。
恥ずかしい。
そんなことばかり気にしていた自分が、小さく思えました。
会社を出て、そのまま病院へ向かいました。