〜鳴門で早朝からピチピチ跳ねる天然物を釣り上げました〜
タイヤキストを引退し、今はただひっそりと鯛焼きを食べ続ける私ですが、たまに「少しでも多くの鯛焼きを、記憶と記録に残したい」というブログ開設当時の想いが再燃することがあり、こうして筆を執っています。特に地方の店は二度といくことはないかもしれないので…久々に、書かねば!という気持ちにさせてくれたのがこの藪内平和堂さんです。
前置きが長くなりましたが、鯛といえば、の鳴門市で長年愛されるこの店。営業時間はなんと6時半から9時半(Google調べ)。300〜400個が開店2時間で売り切れるとの口コミも見かけ、ヒヤヒヤしながら細い路地を進みます。
到着したのは午前9時頃。「たいやき」の看板が出ていなければ気付かないような、シンプルな店構えです。
私が伺った時には焼いておらず、ガラスケースに焼き上がったものが並べられていました。
注文すると店主と思われる男性が手際良く紙に包んでくれます。お値段は何とひとつ60円!!このご時世になんというお安さ。
聞けばお祖父さんの代から90年以上続く店なんだそうで、壁に掛かった焼型も3代使い続けているのだとか。
一度に四匹焼ける珍しい型。ハシと呼ばれる長い把手付きの型で挟むように焼く、天然物の型です。鯛以外に丸などもありましたが、今は使っていないとのこと。なおかつてはオランダ焼やワッフルを焼いていたとの情報もありました。
※天然物の定義は人により異なりますが、私は「ハシ付き」「挟み焼き」の二つを満たすものを天然物と呼んでいます。一丁焼はその中でも一匹ずつ焼くものです。
手のひらに二つのりそうなくらいの小ぶりサイズ。ピチピチと跳ねるような形が特徴的です。跳ね鯛焼きはたまに見ますね、奈良から鎌倉に移転されたこたろうさんや、南相馬のしおさんなど。
3代使い込まれて擦り減っているのでしょう、鱗や顔がハッキリしません。歴史を感じさせて、なんとも感慨深い…
お味はというと、人形焼のように砂糖の入った甘い生地に甘さ控えめのこしあん。天然物は粒あんがほとんどなので、珍しいですね。焼きたても美味しいでしょうが、冷めてもしっとりと美味しく二、三個パクパクといただけます。
私が店にいる間もお客さんが立て続けに来店していました。こんな朝早くに、と思うのですがやはり地元の皆様に愛されているお店なのでしょう。それにしても朝鯛焼きなんて羨ましすぎる!近くにあったら私も通いますね。
まもなく創業100年。末永く続いて欲しいお店です。
こしあんの天然物、で下関の村竹商店を思い出しましたが、いつの間にか閉店されていたよう。
久々にともえ庵さんの一丁焼全国調査を見たところ、閉店情報にあの店も、あの店も、と寂しくなりました。次々と新しいお店ができる中でひっそりと店を畳むことも多い鯛焼き店。やはり、少しでも人々の記憶と記録に残したい。
藪内平和堂店舗情報
籔内平和堂
088-686-4351




















