重たいキャリーバッグをゴロゴロ転がしながら駅からマンションまでの道をひたすら歩く
慣れないヒールで脚は痛みを覚え、黒いロングヘアは容赦なく紫外線を浴びる
脚が限界に達した頃、10階建ての鉄筋コンクリートのマンションについた。
方向音痴の私でも一発で覚えた道。エレベーターで7階に上がり、角の部屋にいく。
ベルを押すと、彼の開いているからという声。
簡単に挨拶を済ますと、タイトな服を着た彼がテレビを観ていた
お久しぶりですと言って、キャリーバッグからお土産を渡す。
高価なものではないけど彼の好きなものを選んできた
ふと、彼に後ろから抱きつく。華奢な躯からブルガリのフレグランスの匂いがした
身長差もあり腰に手を回して存在をアピールする
彼は大人だ。年齢も何もかも
子供過ぎる私は終始リードされっぱなし…
いつもいつも
早く大人になりたい
彼は私の髪を弄りながら布団の中で抱いてくれる
タバコを吸いながらの情事には匂いで体が反応するようになった。
マルボロメンソールとブルガリのプールオム
媚薬のような匂いに包まれてそれだけで溢れてくる私にお酒を教えてくれた
大人のキスと、酔いが回る頃には思考は停止する
大好きな匂いと彼
終わってそのまま眠りにつくのもいつもの事。

夜はまだまだ終わらない