仕事終わり。
オーロラ色。
等間隔に並ぶ海上風車と。
海を隔てる防風林。
下弦の月がとても綺麗で。
(消しゴムマジックを使いました。駐車場部分にいっぱいいたトラック達を消したら、架空のの車が現れました。笑)
仕事終わり。
あなたが来る事が多くなった。
会える時間は少しなのに。
律儀というかマメというか。
「今日、車で出勤してない。」と言うと。
「帰り、家まで送るよ。」って返ってくるから。
お言葉に甘えて、車を置いてくるという技を習得した。
大丈夫と強がるのはもう辞めた。
甘えたい。
門の外。
ハザードランプ。
あなたの車。
「おつかれ。」と微笑むあなたに。
どっぷり癒されたい。
夜の帳。
さっきよりも波の音が大きく聞こえる砂浜で。
「来月になったら、この時間は来れなくなるかも。」
回る風車。
波の音。
下弦の月。
優しいキス。
埋もれている想いとか。
煮え切らない感情とか。
ふらつく気持ちとか。
完全じゃないから。
不安定だから。
友達なんかじゃないから。
会って、確かめて、キスをして。
その先だって。
あなたには赦した。
生活の一部に必要な物を一緒に買い物するわけでもないし。
大切にしてるものすべてを共有したいわけでもない。
ガラクタばかり集めてしまう行き場のないストレスを。
馬鹿だなって。
大丈夫だよって。
俺がいるべやって。
そう。
俺がいるべやって。
スンスンが何かを知らないあなたに。
スンスンを教えるつもりはない。
あなたの世界観ではきっとない。
いつだったか、リュージがさ。
「そっちは、うまくいってるの?」って聞いてきたから。
心配させたくなくて、私の事なんて放っといて欲しくて、自分の恋に集中して欲しくて。
聞かれてもいないのに、「Hさんと寝た。」って答えた。
「寝てみてどうだった?」なんて、話が続いたから。
「嬉しかったよ。でも苦しくなった。好きになりすぎて。」と、
本当の事を言った。
まるでトゥーホックの世界から抜け出してきたような、そんな君。
放っといて欲しいのに。
こうしてまた、私はガラクタを集めてしまう。
リュージの不器用な、でも純白な優しさに。
しばらく泣いてしまった。
「俺がいるべや。」_
あなたの言葉が木霊する。


