昨日に引き続きキャブレターの分解をしていきます。なんとか錆びて固着したバタフライバルブ部分は可動するようになりましたのでバルブとシャフトをさらに取り外して行こうと思います。いかにも素人が触るのはまずそうなオーラみたいなのが出ていますがいろいろ腐食も酷いのでバラさずにはいられません。バルブはシャフトにプラスネジ2本だけで固定されていますがどうやらプラスの反対側、ネジの先端は十字に割られていてカシメが効いている様に見えます。もちろんその周りも錆が酷く正確に確認する事は難しいので取り敢えずプラスネジを普通に回してみました。これは・・・めちゃくちゃ舐めそう。ピクリとも動かず一旦冷静になります。単体にしたキャブレターは4つ。バタフライバルブのネジは8本。全部を見比べて一番状態の良いモノを取り出してさらに観察します。他のものには取り敢えず556を吹き付けておきました。取り出したキャブレターは2番のモノでほとんど錆びは無くガソリンやオイルが付着しているくらいの状態でした。やはりバタフライバルブはカシメが効いていて恐らく一度外すと同じ状態に戻すのは難しいのかなと思いましたが、もうやるしかないと決め、ニッパーでネジの割れた先端部分をすぼめていきました。潤滑油を少し吹きかけドライバーでグッと力をかけて回してみると、パチンといい音がしてネジが緩みました。ほっと安堵のため息が出たのも束の間、これは4つあるキャブレターの一番状態の良いモノ、それでもこの緊張感は恐らくこのバイクの修理の中でトップクラスだろうなと思いました。バタフライバルブのネジは外せることがわかったので一番錆びの酷いキャブレターに再び戻ります。こちらはカシメ部が錆でシャフトと一体化しているので少しヤスリを使いました。あとは力まかせにやるしかない、とドライバーを当てがい押さえつける。グッ、グッ、と一瞬一瞬回す方へ力をかける。パチ!と音が!緩んだと思い油断した瞬間ドライバーもぬるりと空回り、致命的なダメージは負っていなそうなので気を引き締めてネジを緩めていく。ぽろっと取れたネジは再利用はしたくないなと思う状態でした。ネジが取れてバルブの板が取れる状態になっていますがこれも簡単には取れてくれません。錆で固着しているので端部にあて木をして叩いてみたりペンチで摘んで引っ張ってみたり。たぶんこんな雑な扱いしたらダメな部品だと思うのですが今思うとバルブのネジが外せてテンション上がっちゃったんでしょうね。なんやかんやで全てのバルブの板を取り外すことができ一安心しました。