私は、パンが好きだ。朝食はパン派である。
実家のある隣町に寄るついでに、お気に入りのパン屋さんで
前日予約したパンを買いに行った。
そのお店は、パンは勿論のこと、内装もとても素敵で、並んでいるパンは
芸術品のような陳列である。
ハード系のパンがほとんどであるが、クロワッサンも大人気!
予約した当日に伺うと・・・店主が奥から来られて
「すみません。クロワッサンを2つご予約されていましたね。今回、膨らみが悪かったので
もし、よろしかったら4つお持ちになりませんか?」
一瞬、何のこと?どういうこと?と、戸惑いつつも、このお店のクロワッサンが
大好きな私で必ず購入するほどだから
「あ~はい、でもよろしいんでしょうか?」
そんなやり取りの中、奥さんが取り置きのパンを袋に入れてくださる。
レジに代金を打ち込み、支払金額を伝えられる。
『あれっ、思ったより安くないか?』
クロワッサンの代金が含まれていないことが瞬時に理解した。
店主のさりげない配慮と、でも自慢のパンでなければ代金を頂かないという、
職人としてのプライドを感じた瞬間だった。
以前、自分の住む地域で食パンを買った時、スライスを依頼したところ
パンに大きな空洞ができていた。
が、しかし他の食パンは既に売り切れで在庫なし。
その際の対応は、値段を割り引くということだった。
自分は、食パンを買いたいし、空洞ができていてもパンはパンである。
今回のクロワッサンの対応で、忘れていた記憶が蘇ってきた。
どちらが正しいとかではない。
が、次回のクロワッサンが、より楽しみに思えたのは確かだ。
これからも素晴らしいパンを焼いて欲しいと心から願った。