■ 5.8(木) 入院7日目





 心なしか腹水が抜け始めていると感じるが、足の張りがひどい。なんとかならないかね。















 


 しかし、これは今までの不摂生の賜物だから誰にも文句はいえない。妻が怒るはずだ。





 ところで、昨日はゴールデンウィーク明けということもあり、検査が多かった。血液検査、CT検査、エコー検査、体液採取検査である。





① 血液検査





 既に、入院時には血液検査を行っているから、再度、入院以降の血液の状態を検査するらしい。





② CT検査





 これは脳と胸部のCTスキャン検査である。CTスキャン機器に横たわって、脳と胸部がアルコールに侵されていないかどうかを検査するらしい。





 アルコールに侵されているかどうかというか、異常がないかどうかを調べるのだろう。楽な検査である。





③ エコー検査





 ご存知のゼリーを塗りながらのエコー検査。





 少なくとも、私が始めてエコー検査を受けたのは20数年前である。あの当時からその検査手法はなんらかわっていない。よほどに有用性が認められているということなのだろう。





④ 体液採取





 腹水がたまっているのは、肝硬変のせいである。その体液を採取して成分等を検査するのである。





 朝、主治医が他の医師を一人連れてベッドにやってきて、「今からここで体液を採取する」という。





 ちょっとまってよと思う。体液を採取するからには注射針を腹に突き立てるのだ。せめて、処置室でやってよ、そう思う。痛みにうめく声を同室の患者さんに聞かれたくはない。





 10数年前、交通事故で両足を骨折して入院したときのことを思い出す。あのとき、私は創外固定といわれる手術を施された。





 私に施された創外固定という手術は、骨折した骨を固定するために、鉄の棒を8本、足に突き立てるものだった。





 局所麻酔を打ちながら、数時間かけて行われたが、あれは痛かった。もう、2度とあんな手術はごめんだ。今でも脳裏にはっきりあのときの情景を思い浮かべることができる。





 その創外固定を取り外したのもベッドの上だった。「取り外すときは特に痛くはないからベッドの上でも大丈夫だ」と主治医はいったのだ。





 ところがどっこい。足に埋め込まれた鉄棒を引き抜くのである。痛くないはずがない。私は鉄の棒が1本づつ抜かれるたび、ベッドの上でうめいたものだ。





 同じ大部屋の患者さんが息をつめて、私の声に聞き入っているのがよくわかった。





 こんな処置は、手術室でとまではいわないが、せめて処置室でやってほしいものだ。





 今回もあのときの轍を踏むことになりはしまいか。そう、私は思ったのだ。





 それに、私は極度に怖がりだ。注射さえ、針を差し込む場面を見ることはできない。





 案の上、今回の体液の採取でも、私はうめいた。そんなに痛くはないのだが怖いのである。怖いと思うと痛くてたまらない気がする。





 わき腹に麻酔が施され、そこから注射針を差し込んで体液を採取するのだ。思うだに痛そうではないか!





 もう、採取が終わったときには心がへとへとに疲れてしまったよ。





 で、昨日の検査は終わり。残されたのは胃カメラである。この検査も嫌だなあ。





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